米海軍がバーレーンに配備している小型警備艇(PC:patrol coastal ship)が、射程4kmの「Griffin missile」発射試験をペルシャ湾で行い、移動小型船舶に命中させた模様です。
小型警備艇PCには従来25mm機関砲しか装備されておらず、ペルシャ湾の脅威対応が不安視されていたところですが、これを補完する能力に目処が立ちました
試験場所の細部は不明ですが、イランの目の前で実施するところが意気込みを示しています
また「Griffin missile」の発展版「SeaGriffin」も既に開発が始まっており、射程の延伸や複数目標対処などの能力が追求されているようです
8日付Defense-Tech記事によれば
●小型警備艇PCは全長約60m&幅8mの船舶で、最大速度35ノットが出る28人乗りである。最大10日間は連続活動可能な装備を備えている
●その特性から多くのPCがバーレーンを拠点とする第5艦隊に配属されており、同ミサイルのPCへの搭載改修は2013年から始まっていた
●今回の試験には、搭載改修を終えた4隻のPCが参加しており、2016年までには10隻への搭載が完了する予定である。搭載改修に要する期間は1ヶ月程度である。
●レイセオン社製造の「Griffin missile」は、GPS航法装置とセミアクティブのレーザー誘導の両方を備えたミサイルである
●同ミサイルシステムには、発射機、管制装置、赤外線監視装置&レーザー照準機、Griffin B (Block II) missileで構成されている
試験の映像:見事命中しています!
●レイセオンの開発担当者は「これまで25mm機関砲しか装備していなかったPCに重層防御を提供でき、対テロや対海賊能力を向上し、民間商船防御能力もアップする」と述べた
●第5艦隊の報道官によると「USS Typhoon, USS Firebolt, USS Sirocco and USS Whirlwind」が既に同ミサイルを搭載している
●レイセオン社はまた、自社資本も投入して、射程を延伸した2重シーカーの発展型の新ミサイル「SeaGriffin」を開発している
●従来のレーザー誘導に加え、赤外線イメージ誘導も備えた2重シーカーを目指し、かつ射程も15kmへ延伸を狙っており、今年中にレイセオン社は試験を行う予定である
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約1ヶ月で装備可能な自己防御用ミサイル。今後射程15kmまで延伸の見通し。
いいですね・・・・ほしいですね・・・破壊力を多少増して、海軍船舶だけでなく、南西諸島の島々にも多数配備したいですね。
車両に乗せて、山陰に隠して、神出鬼没の日本版A2ADが多少なりとも構築できそうです。それもお安く。
本来任務とは言えない災害派遣や地震対処を「時流に乗って」前面に押し出し、政治家や有力者に付けいり、自らの「組織防衛」を図っている陸上自衛隊を削減し、浮いた予算で購入することが出来れば、人もお金も有効活用できるのに・・・
でもこういう装備は、組織防衛精神で海上自衛隊が反対するのかな?
「ブラックホール化する陸上自衛隊」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-23