まだ正解が明らかになってないお話です
20日付のDefense-Newsブログ「Intercept」が、2008年に引退したはずの元祖ステルス機F-117がネバダの砂漠上空を飛行している事実を取り上げ、なぜ今も同機が飛行を続けているのか推測しています。
最後まで正解が判らないままで「不完全燃焼」なのですが、謎めいた話で気になるので取り上げます
20日付のブログ「Intercept」によれば
●F-117 「Nighthawk」は2008年に引退し、理論的には何機かは「モスボール保管」されているはずである。しかし同機に関しては、最近になって複数の同機がネバダの砂漠上空を飛行しているとの噂が絶えなかった
●そんな中、今月になってネバダ州のTonopah試験場から離陸するF-117の写真が出回り、その噂が本当であることが明らかになった
●何が行われているのか? 10日前、我々は米空軍に疑問をぶつけてみたが、彼らは「they were working on it:対応を検討中」としか答えなかった。
●十分な情報が無い中ではあるが、ジャーナリズムの精神を発揮し、その理由を推測することとした
●米空軍は今、経費削減のため、A-10やKC-10等の特定機種を全廃することを提案しているが、「全廃」の背景には、少数機を維持することが経費のかかる事業である点は頭に置いておくべきである
●航空専門家のRichard Aboulafia氏は、「機体構造材の疲労度テストの可能性がある」、または「(経年変化を経た状態での)レーダー反射率測定テストや、空力特性テストの可能性も考えられる」との見方を示した
●また同氏は、「フライ・バイ・ワイヤ技術」を導入して初めて飛行可能になった初期の航空機であり、その当たりに関心があって再調査しているのではとも分析した
●更にAboulafia氏は、無人機システムを搭載した改良型の飛行試験の可能性も指摘した。しかしその場合、現代のネットワークをフィットさせるのは容易なことではない。
●総合すると同氏は、以上のような複数の事項を組み合わせて試験しているのではないか、と見ている
●1988年にF-117の存在が初めて明らかになった時も、既に作戦可能状態になってから数年が経過した後だった。だから何が行われていても不思議ではないのがF-117である。
●今後米空軍が飛行目的を教えてくれたり、予算計画から明らかにならない限り、同機は新たな謎の歴史を作るかもしれない
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最近、宇宙で2年間近く謎の任務(又は試験)を行い帰還した「X-37B」がミステリーだと話題になりましたが、この時代にも情報管理が徹底したプロジェクトが存在しています。
謎といえば、謎の大型無人機「RQ-180」なんてのも存在しています。
正直に米空軍が理由を明らかにするとは思えませんが、その内容に注目です
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