人民解放軍の軍事科学学院(Academy of Military Sciences)が15年に一度発表する「軍事戦略の科学:The Science of Military Strategy:SMS」によれば、中国軍内にはネットワーク戦軍が存在し、3つの部分からなっている模様です
12日、シンクタンクCIRA(Center for Intelligence Research and Analysis)で中国のサイバー戦を研究するJoe McReynolds氏はワシントンDCでの講演で、「軍事戦略の科学:SMS」は10名以上の中国軍高官が関与したもので、中国軍事戦略思想における「合意文書:consensus document」だとその重要性を表現した
そしてMcReynolds氏は、西側専門家がSMSを入手した昨年夏以降の分析により、中国軍内にはネットワーク戦軍が存在し、3つの部分から構成されているとSMSが公式に明らかにしていると指摘した
3つの部分(three divisions)とは
●PLAの攻撃及び防御作戦部隊
●中国内務省所属ながらPLAが認知した文民戦力
●必要時に動員される非政府の外部部隊
またMcReynolds氏は講演で、中国軍の準公式文書であるSMSがサイバー戦軍の存在を認知し、上記のような構造であることを明らかにしたということは、中国内でのサーバー戦活動を中国軍が統括するとの「旗を掲げた」事を意味し、中国軍が想定される将来紛争でのサイバー戦に備えていることを示している、と分析した
更に同氏は、中国はサイバーは米国を対象に使用するだろうし、衛星やISRネットワークなどが攻撃目標になると付け加えた
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過去の経緯を十分承知していませんが、中国軍が対外的なサイバー活動の中核を担っていることを示す一つの証拠になるのでしょう
既に15年ぶりのSMSについて承知の方が日本にどれだけいらっしゃるのか知りませんが、中国語が読めて、軍事・安全保障面の研究している人が日本にどれだけいるのか・・・心許ない限りです