騒音ステルスの軍用二輪車

SilentHawk4.jpg16日付Defense-News記事は、米国防省研究機関の委託を受けた企業が、ハイブリッド機関を備えた特殊部隊用の偵察バイク(自動2輪車)を開発中で、騒音面での「ステルス性」を追求していると紹介しています
必要性も重要性もピンと来ませんが、現在使用されている「Kawasaki」製バイクの後継を目指しているとのことなのでご紹介します。
「Alta Motors」と「Logos Technologies」が、kawasakiの後を狙っているようです
16日付Defense-News記事によれば
●米国防省DARPAから2014年に小規模革新ビジネス賞を受けた「hybrid-electric motorcycle」の開発が行われており、米軍特殊部隊が夜間等により静かに移動するための2輪車が追求されている
DARPAの委託を受けたバージニア州の「Logos Technologies」は「Alta Motors」とチームを組み、プロトタイプの作成を行っている
SilentHawk.jpg●プロトタイプが完成した後は、現在軍用に使用されている「Kawasaki M1030 M1」等のバイクの後継として海兵隊や特殊部隊での使用を想定しつつ、民生用への活用も視野に置いている
●ハイブリッド機関は、「Alta Motors」の「RedShift MX electric motocross bike」に搭載される
両輪駆動で、電気モーター、ガソリン、JP-8ジェット燃料が使用可能な「SilentHawk」と名付けられたバイクは、速度時速50マイル超で、燃料で120マイル、モーター(つまり静粛走行)で50マイル走行可能
ヘリコプターやオスプレイで小規模部隊と共に展開し、目標に静かに接近して作戦を遂行し、別のピックアップ地点で再集合する運用イメージが想定されている
馬力を保ちつつエンジンとバッテリーを小型化し、なおかつ静粛性を保つのが挑戦であるが、エンジン走行時に75デシベルの騒音を、静粛モードで55デシベルに押さえる目標設定である
●車体デザインの特徴として、ハイブリッド機関は座席下に配置され、約30分で車体から取り外しが可能となっており、取り外せば電動モーター走行のみで使用可能となる
●また開発チームは、不整地走行時に多く使用するであろうブレーキ使用時に発電して蓄電するシステムも試験中で、今後は両輪での試験で更なる改良を計画している
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SilentHawk3.jpg騒音ステルス性がどの程度かよくわかりませんが、電動モーター駆動だと静かなのでしょう
ネットで「SilentHawk」を検索すると、かなりの数の記事や写真がヒットします。その方面の方にとっては、重要性がある話題なのでしょう。
暴走族には決して人気が出ない車種でしょうが、「Kawasaki M1030 M1」が軍から消えるのも悔しいので、YAMAHAやSuzukiも含め、日本メーカーのがんばりにも期待致しましょう

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