このような形でお話を紹介することはあまりしないのですが、オフレコだとの厳密な断りもなかったので、名前を伏せてご紹介いたします
その方面をフォローしておられる方には周知の事実かもしれませんが、今後の物事の推移を見守る上での参考メモとしてご紹介します
中国にあるのは「権力闘争」だけ
●選挙制度も公選制度もない中国にあるのは、「権力闘争」だけである。まさにルール無き戦いである
●権力闘争の背景にあるのは、現在の地位を守り、金回りを良くし、子弟を米国に留学させ、不正な金を海外の子弟等に送って蓄財し、いざというときには逃げる体制まで固める保身欲求である
●胡錦濤は最近、「私は10年間中国のトップだったが、江沢民の息の掛かった連中に囲まれ、何も出来なかった」と吐露したという。共産党内部も軍も江沢民派に抑えられていたと言うことだ
●習近平は2012年から現在の地位についているが、自らの独裁的地位を確立するため、江沢民の息の掛かった連中の排除に辣腕を振るっている
●江沢民派が治安組織や警察を操って反日デモをおこし、習近平に揺さぶりをかけていた。しかし、習近平が力を付け、腐敗撲滅のスローガンの元に反対派を猛烈な勢いで排除し初めてから、反日デモはない
●2014年夏、元軍のNo2であった徐才厚汚職摘発に着手した直後、福田元総理に中国側からアプローチがあり、「北京APECにおける日中首脳会談合意」文書の作成が実質スタートした
習近平の基盤固めと日本関係
●つまり、中国共産党の正当性を訴えるため反日をぶちあげた江沢民派を、何とか抑えて排除する環境が整ったところで、日本へのアプローチを開始したのである
●安倍総理は中国への態度を、水面下の情報や意志疎通チャネルでのやりとりを基に、微妙にコントロールしているのかもしれない。福田元首相のルートなのか、別のルートがあるのか定かではないが
●習近平の腐敗撲滅を掲げた独裁体制作りは引き続き強烈に行われており、その反動で様々なところから不満が噴出しており、これが時節飛び出す「暗殺計画発覚・未然阻止」の情報である。
●しかし習近平が2022年までトップを保つとしても、来年の秋には後継者をそれなりの配置に付けて準備を始めなければならない。そんなに基盤固めの時間的余裕はないのだ
●中国側に意見を言う際は、相手が誰で、どのような立場(派閥)の人間なのかを見極めなければいけない。役職は当てにならないのだ。
●中国側が準備する対話のメンバーに変化がある場合、組織内の力関係の変化も想定すべきだ。役職名に惑わされてはいけない
●習近平にとっては道半ばだ。江沢民派の映りの良い写真が中国メディアに時節突然登場することがある。それはメディア内に反習近平派の勢力が息づいている証拠である
東シナ海と列島線以東
●政治レベルのに日中関係に変化の兆しがあるが、中国の軍事力は確実にステップアップしており、東シナ海はおろか、第2列島線付近まで進出が進んでいる
●東シナ海で中国と日々対峙しているのは日本であり、日本が先導して中国との間の不測事態防止に尽力しなければならず、「日中首脳会談合意」が言う危機管理メカニズム構築に努力すべき
●江沢民派の勢力が強い中国海軍より、中国空軍が習近平に近く、、空軍幹部の軍主要ポストへの登用が進んでいる。それが「防空識別区」突然発表につながったとの見方が有力である
●日本の安全保障関係者の間にも、習近平が暗殺される可能性を懸念する声もある。文化大革命並みの反対派粛正の動きだと表現するものもいるほどだ
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まぁ・・一つの視点としてご参考にどうぞ。
「70周年談話」とか、集団的自衛権を巡る議論とか、米国とのガイドライン見直議論の行く先とか、いろいろな指標となるイベントが続きますから・・・