米空軍の3大優先事業といわれ、F-35や空中給油機KC-46Aと並んで配慮されてきた次期爆撃機LRS-Bですが、2016年度予算審議で下院が予算4割カットを打ち出し>、「2014年春から夏に選定作業終了」と言われていた物が、「2015年予算年度末」にまで延期される模様です
カットした予算は他の必要分野に振り向け、選定結論時期を遅らせた時間で会計検査院GAOによる調査を行わせるとの方針とか・・・
外部への情報がほとんど無い極秘プロジェクトですが、ここに来て議会と会計検査院のメスが入る模様です
27日付DODBuzz記事によれば
●米空軍は下院軍事委員会の裁定により、2016年度の予算案から次期爆撃機LRS-B予算を約500億円失うことになる模様。
●同委員会のスタッフによれば、約500億円の削減により、2016年度のLRS-B予算は約850億円にまで圧縮され、機種及び企業選定作業は延期されることになる
●また更に下院軍事委員長は会計検査院GAOに対し、LRS-Bに関する技術的課題とコストへの影響アセスメントを実施するよう求めた
●同委員会スタッフは、選定作業の延期により、米空軍は削減された額の予算を使用することができなくなり、削減予算は他の分野に再配分されると語った。
●「選定結果に基づく企業との契約は2015予算年度末となる。これが予算執行を遅延させる理由だ」と委員会スタッフは語った
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連休気分で士気が低下しております・・・
予算を他に配分するために選定作業を遅らせたのか、選定作業が遅れるから予算を削減できるのか、会計検査院GAOに検査をさせたいから選定作業を延長したのか、どうもその当たりが良くわかりません
選定過程で、技術リスクやコストリスクの問題が持ち上がり、慎重に進めるべきとの声が議会内で上がったのか・・・今後の報道に注目です
LRS-B関連の記事
「LRS-Bは固定価格契約も視野に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-06
「選定結果で業界大再編か」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-20
「2014年6月頃に提案要求発出」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-28
「次期爆撃機の進捗は?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-08-1