事故多発の露空軍が危険飛行も連発

Su-27Fullback1.jpg過去1週間でロシア空軍機が3件の大事故を起こし、プーチン大統領の過度な軍事作戦行動による部隊の疲弊といい加減な機体整備が懸念される中、ウクライナ周辺では米軍偵察機に対する危険な異常接近飛行が続いており、危ういロシアの危うさが懸念されています
ルーブルの暴落や資源輸出への過度な依存により、経済構造の空洞化や優秀な人材の海外逃避が続くロシアですが、おとなしく沈んでいって欲しいものです
11日付Defense-Tech記事によれば
Su-27Fullback2.jpg●NATOとの対峙で活動を活発化させているロシア空軍で、過去1週間に戦闘機2機と戦略爆撃機1機が大事故を起こしている。海外の専門家は、大部分が冬眠していた部隊を動員してプーチンが活動させているが、機体の整備不足と更新の遅れた旧式装備が事故多発に関連していると推測している
ロシアは経済情勢を受け軍事費を削減しており、装備品の部品交換や整備工場での定期点検が減らされている。一方で、ウクライナ周辺へのロシア軍の動員とこれに対応した米軍やNATO軍の展開により、ロシア軍は示威演習や威嚇飛行を増加して対処している
●最近、Tu-95戦略爆撃機に飛行停止指示が出された。これは、ロシア南西のウクラインカ基地で離陸体勢に入った同機が火災を起こし、少なくとも1名が死亡する事故が発生したからである
●また4日には、カスピ海沿岸でMig-29戦闘機が墜落し、同型機の飛行を停止して原因調査が行われている
●更に同日、ウクライナ国境に遠くない「Voronezh」で、Su-34が着陸時に滑走路をオーバーし、機体が反転して大破する事故が発生している。着陸時に減速のため使用するパラシュートが開かなかったのが原因の模様
一方で米軍に異常接近飛行を連発
SU-27-1.jpg●12日、米国防省報道官のSteve Warren陸軍大佐は、5月30日黒海の公海上空を定期収集飛行していたRC-135情報収集機に対し、ロシア空軍機が「プロらしくない不適切な」接近飛行を実施したと記者団に語った
●CNN報道によれば、後方から接近してきたロシア空軍のSu-27戦闘機は、1度目の接近の際は「プロらしい」行動だったが、2回目の接近の際は右翼下方「約10フィート:3m」をかすめる危険な飛行を行った模様
同様な危険な飛行は、4月7日にも行われており、この際もRC-135に対しSu-27が「約20フィート」まで接近していた模様で、外交ルートで米国はロシアに抗議した
Su-24-2.jpg●また6月1日、黒海の公海上を航行していた米海軍駆逐艦USS Rossに対し、ロシア軍のSu-24攻撃機が2回低空で上空通過を行っている。ロシアの準国営放送は、Su-24が米海軍艦艇を追い払ったと報道したが、米側はこれを否定して当該事象の映像を公開した
●また米国とNATOは、ウクライナ北方のポーランドやバルト3国に戦力を増強しており、同地域正面のロシアに対する偵察活動を強化している。
●特にロシア軍が短距離ミサイル(Iskander)をポーランドとバルト3国に挟まれたKaliningrad地域に配備したとの情報もあり警戒している
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中露接近については、「対立点も多い両国であり、心配しすぎるな」「過度に反応し、両国の結束を強めるようなことはするな」「中露それぞれに、淡々と個別に対応せよ」との論評が大勢のようです
それにしても、偶発的な事案が懸念されます
更にそれにしても、米軍は中東やアジアだけでも大変なのに、欧州での活動もこれに加わって本当に大変です

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