比が対中国でスービック基地を再開へ

Subic Bay1.jpg16日、フィリピン国防省報道官が、20年前まで米海軍が使用していた世界最大級のスービック海軍基地(航空機も運用)を再開する計画だと語りました。
現在は免税地域として貿易に活用されているようですが、軍用に戻すとのこと。南シナ海で中国との領有権問題が熱い中、米軍のアクセス拡大が順調ではないようですが、フィリピンも前に進もうとしているようです
16日付Defense-News記事によれば
●16日、フィリピン国防省のPeter Galvez報道官は、1992年に米海軍の撤退に伴い閉鎖されたスービック基地を再開し、フィリピン軍を配置すると語りました
Galvez.jpg●同報道官は、スービック湾に海軍艦艇や航空機を配備する計画だと語り、「南シナ海に面する極めて戦略的な立地の基地になる」、「南シナ海(西フィリピン海)に軍を展開する必要が生じた場合、水深の深い優れた港であるスービック湾がそこにある。これを使わない手はない」と説明した
1992年に米海軍が撤退した後、首都マニラから2時間ほどの場所になるスービック湾は、免税取引が可能な貿易・商工業ゾーンに転換されていた。
●しかし最近になってフィリピン政府は、それらエリアの一部を監督していた政府機関から取り戻し、まだまだ脆弱なフィリピン軍の抑止力向上に役立てようとしている
昨年フィリピン政府は米国と、比軍基地への米軍アクセスを緩和拡大する合意文書に署名し、スービック湾でも米軍プレゼンスの拡大が予期された。
●しかし、同合意がフィリピンの法律を犯すものだとの訴えがなされ、現在フィリピンの最高裁判所で審理中となっており、合意の履行が延期されたママとなっている。
BRP Sierra Madre.jpgなおフィリピンは15日、中国との係争地となっているスカボロ礁付近で、フィリピンが監視ポストとして主張している第2次大戦当時の座礁船(BRP Sierra Madre)の修理を開始した。
●この動きに対し中国は、「フィリピンは偽善者的な問題児で、掟破りだ」と非難している
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フィリピン軍施設への米軍アクセス拡大が合意されたと承知していたのですが、頓挫しているようです。
Subic Bay6.jpg合意後に、米海兵隊員がフィリピン女性を殺害してフィリピン住民感情が悪化し、米海兵隊員が上陸禁止になっている話題を紹介しましたが、その後もフィリピンは「沖縄化」しているようです
恐らく背後には、赤い国旗の国の勢力や金が動いているのでしょうが、困ったものです。
フィリピンがしっかりしてくれないと、米国が日本に「代わりにやれ」言うかもしれませんから・・・
米比関係に関する記事
「米が比への軍事援助再開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24
「米海兵隊員に殺人容疑」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-10-16
「比が米軍受け入れ合意へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-10
「駐比対テロ米軍部隊撤退へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-29-1
「比への米軍展開拡大協議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-16
「米空軍のアジア戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-04
「比大頭領が空軍再建宣言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-02

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