露空軍の大事故止まず6機目の大事故

Tu-95-1.jpg14日、再びロシア空軍のTu-95大型爆撃機が墜落し、2名のパイロットが犠牲になった模様です。
ロシア空軍では6月から航空機の大事故が連続して発生しており、プーチン大統領の過度な軍事作戦行動による部隊の疲弊と、予算配分を含めたいい加減な機体整備が懸念されていますが、全く歯止めがきかない状況になっています
6月14日付の記事で、1週間ほどの短期間で3件4機が絡む大事故が発生し、複数の死亡者が出ているとご紹介しましたが、7月に入ってから早くも2件の大事故が連続する異常事態です
7月14日付Defense-News記事によれば
Tu-95-2.jpg●ロシア国防省の発表によれば、14日、ハバロフスク近郊で7人が搭乗したTu-95爆撃機が墜落し、2名の操縦者の死亡が確認された。他の5名はパラシュートで脱出し、病院で治療を受けているが命に別状は無い
●墜落した爆撃機は飛行訓練中で爆弾等を搭載しておらず、墜落地点に大きな被害は出ていない
●全てのTu-95爆撃機は、原因が明らかになるまで(再び)飛行停止となった。
7月6日にはSu-24が墜落
6日、Su-24攻撃機が墜落し操縦者2名が死亡した。この時点で過去1ヶ月の大事故は5機目となった
●事故は、Su-24が離陸した直後にハバロフスク近郊で発生した。Su-27は2月にも墜落事故を起こしている
6月の連続事故3件
6月上旬、Tu-95戦略爆撃機に飛行停止指示が出された。これは、ロシア南西のウクラインカ基地で離陸体勢に入った同機が火災を起こし、少なくとも1名が死亡する事故が発生したからである
Su-27Fullback1.jpg●また6月4日には、カスピ海沿岸でMig-29戦闘機が墜落し、同型機の飛行を停止して原因調査が行われている
●更に6月4日、ウクライナ国境に遠くない「Voronezh」で、Su-34が着陸時に滑走路をオーバーし、機体が反転して大破する事故が発生している。着陸時に減速のため使用するパラシュートが開かなかったのが原因の模様
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報道では、2015年のロシア軍事費は3割増の大躍進ですが、急増する作戦や訓練演習に対応した人員や装備のケアが追いついていない、又は予算配分がうまくいっていないのかも知れません。
しかし、普通の空軍なら「全機飛行停止の総点検」のような気がしますが、ロシアは個々の事案に対応なのでしょうか。
Su-24-2.jpg原因が人的ミスでなく、装備品の不具合や整備ミスであれば、その噂は組織内に瞬く間に広がり、搭乗員の不満や不信感が膨らみます
他人事なので余計な心配ですが、不満が「亡命」や「内紛」につながり、日本に降りかからないことを祈ります
「露空軍6月の連続事故」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-13
次の米軍人トップ「ロシアが最大の脅威」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-10

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