8月25日、中国のメディアが「島嶼占領」のイメージをリアルに映像化し公開しました。
ご丁寧に戦車が敵地に上陸まで描き、敵の基地に中国国旗を掲げる場面で終了する構成ですが、作戦初動において弾道ミサイルや巡航ミサイルで敵を「マヒ」させる「中国軍事脅威の本質」が描かれている点で重要な資料です
残念なのは、サイバー戦や宇宙戦や電子戦の描写がない点と、中国製ステルス戦闘機が敵戦闘機と空中戦で撃墜する場面がある点、更に中国陸軍の戦車や自走砲や攻撃ヘリの活躍部分が長い点でしょうか・・・
でも良くできています
映像のシナリオ概要は・・・
●中国軍の飛行場が敵の攻撃を受け、最新輸送機が着陸に失敗。この様子を作戦指揮所で見た中国軍幹部は机を叩き、反撃の決断を
●弾道ミサイル部隊が車載型ミサイル部隊を基地から出動させ、敵の攻撃を逃れて発射位置へ。超音速巡航ミサイルを搭載したH-6爆撃機も出撃
●移動式弾道ミサイルや空中発射巡航ミサイルが敵めがけて発射。多弾頭化された高度なミサイルは、敵部隊が発進準備を行う飛行場や敵の指揮中枢、更には政治中枢機能を初動作戦でマヒさせる
●侵攻する敵空母機動部隊には、対艦弾道ミサイルが浴びせられる。敵もBMDシステムで懸命の反撃を試みるが、終末段階で回避機動を行うASBMは空母攻撃群を葬り去る
●海中では、静粛化された攻撃潜水艦が敵潜水艦を破壊し、制海権も確保する
●着上陸用LCACを艦艇から発進させ、戦車や自走砲を敵地に上陸させる。敵地上部隊の把握には無人偵察機が活躍し、ISR情報を得た航空機や攻撃ヘリが精密誘導兵器で効率的に排除
映像を理解するための記事
「世界共通の中国軍事脅威観」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30
「脅威の本質を見極めよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
「CSBAが提言:台湾軍事戦略」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27