RIMPACで中国が日本に嫌がらせ!

RIMPAC-China.jpg25日付米海軍協会web記事は、6月末から8月4日までハワイ周辺海域を中心に行われている環太平洋海洋軍事演習RIMPACでの参加国間の交流行事で、中国艦艇が海上自衛隊参加者の乗艦を拒否し、その後の米海軍幹部の取りなしで渋々艦艇レセプションへの日本人乗艦を認めたと紹介しています
米海軍も細部には言及を避けているようで不明な点も多いのですが、前回2014年RIMPACに初参加した際、料理持ち寄りパーティーに手ぶらでしかも大人数で現れ、他の参加国が持参した料理や飲み物を食い散らかしたと悪名高い中国海軍部隊であり、その「無礼で心の狭い振る舞いの伝統」は受け継がれているようです
記事は一方で海上での演習活動に関し、25日時点で中国海軍参加艦艇に特段の問題は無いとの米海軍関係者発言を紹介しています
冒頭の写真のように、メディア受けする写真(人文字でハート)を公開する悪知恵が付く一方で、つまらない嫌がらせが止まない中国軍ですが、このレベルの艦長の判断は、幼き頃からTVや学校で教わった「抗日精神」の具現化と見るべきでしょうか・・・。本国の指示があったのかは不明です・・
25日付米海軍協会web記事によれば
RIMPAC China2.jpg複数の情報筋によれば、本格的な演習行動が開始される前に実施された参加国間の艦艇相互訪問や交流レセプションで、中国海軍参加者は海上自衛隊が2日に開催した艦上レセプションへの参加を拒否し、併せて中国艦艇は海上自衛隊参加者の中国艦艇乗艦を拒否した
●この事案との直接の関係について米海軍報道官は触れなかったが、5日のRIMPAC公式開始式スピーチで、米太平洋艦隊司令官Scott Swift大将と米第3艦隊司令官Nora Tyson中将は、全ての参加国に対し、RIMPACの演習目的達成は、全ての参加国が他の参加国を受け入れることで達成されると強調した
その後、中国艦艇でのレセプションに海上自衛隊関係者を渋々招待したようだが、「RIMPAC open house day」では複数の海上自衛隊隊員が中国艦艇見学ツアーへの参加を拒否されている
●一方で過去の同演習参加者は、日本と韓国のような地域のライバル関係にある国でも、演習の交流行事では対立を脇に置いて相応しい行動を取っていると語っている
演習行動では中国に問題は無いようだが・・
RIMPAC China3.jpg米海軍関係者は交流行事での日中問題について言及は避けているが、ある海軍士官は25日、海上での演習に関し、中国参加部隊に問題は無いと語っている
中国海軍艦艇と訓練した沿岸戦闘艦LCS「USS Coronado」の艦長は、演習後に第7艦隊に配属されることを踏まえ、「米中相互にとって生産的な訓練だった。中国側がどのように行動するのかを少しは学ぶことができ、配属後に役立つヒントを得た。想像以上にパートナー関係のレベルは高かった」とコメントしている
●前の東アジア&アジア太平洋担当国防次官補代理であるMichael Fuchs氏は、「中国は不満を示すために、この様な乱暴で無礼な振る舞いを手段として用いてきた。日本は特にその対象になりやすい」とコメントしている
●米海軍大学のJames Holmes教授は、「米国が台湾武器輸出を発表したことで、以前から計画していた米空母の香港寄港が突然拒否されたり、カーター長官が南シナ海問題を空母ステニスで発言した途端、同空母の香港寄港が拒否されたり中国は米国の米中交流推進要望を逆に利用している」と批判的に見ている
●また同教授は「南シナ海情勢を考えれば、今後中国が米国との軍事交流を中止しなかったら驚きに値する。せいぜい、RIMPACだけは役に立つと考えているかも知れないが・・」と付け加えた
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この事案は些細な出来事ですが、日本の防衛省や首相官邸に報告されているのでしょうか? 小さな現場の出来事ですが、微妙な日中関係ですので、主要関係者は頭に入れて情勢分析の参考にすべきだと思います。
China-Leader.jpg報告されていたとしても、10日の参議院選挙直前の話ですので、先日の元空将織田氏の「中国軍機が尖閣周辺で自衛隊機に攻撃動作」投稿と同様に、無視されたのかも知れません。そして報道発表されることもなかったのかも・・・(少なくともまんぐーすは知りませんでした)
今は中国経済が大変で、それに伴う中国首相の追放・失脚へのカウントダウンが噂されるまでになっており、日本はじたばたせず、前線で粛々と対処しつつ出方を見守る姿勢で良いのかも知れませんが、最前線を死守する「防人:さきもり」のためにも、国民に正しい情報を提供すべきでしょう
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「RIMPAC中国招待を巡るあれこれ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29
「織田OB投稿と政府対応」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29
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