Mattis元海兵隊大将が国防長官有力候補に!

「Be polite, Be professional, but have a plan to kill everyone you meet」
Mattis.jpg日本時間21日昼12時過ぎ、トランプ氏が「国防長官にどうかと考えていた狂犬・James Mattis退役大将(66才)と昨日話し合ったが、極めて印象深かった。将軍の中の将軍だ」とツイートし、まだ最終決定ではないとしながらも、「He is the real deal:有力候補」だと記者団に語った様です
元軍人が国防長官になるには、原則として退役後7年間経過することが必要ですが、2013年に退役したばかりのMattis氏の場合、議会に特別の許可を得る必要があります。
Mattis4.jpg特別の許可が得られそうかどうかを探るため、アドバルーンを上げて世間の反応を見ているとの見方もあります
Mattis氏は、2010年当時に次期海兵隊司令官の最有力候補と言われていましたが、オバマ大統領が求めていた同性愛者に関する「言わない、聞かない方針撤廃」に正面切って反対を表明していた事や、海兵隊に変化を求めるゲーツ国防長官の好みではなかった事等から選ばれませんでした
そして2010年末に、マクリスタル・アフガン担当司令官が政権批判発言で更迭され、後任に大統領の懇願を受けペトレイアス中央軍司令官が降格人事を受け入れた就任し、実質空席となった中央軍司令官にMattis大将が任命され、2013年までその任を勤めました。
Mattis2.jpgまぁ現役中の2005年には、「it’s fun to shoot some people」と発言して物議を醸したりしたようですし、「be polite, be professional, but have a plan to kill everyone you meet」との彼の言葉も、国防長官になれば広く紹介されるでしょう
一方で無類の読書好きで蔵書が6000冊とも言われ、孫子、パットン将軍、シェイクスピア等を好んで引用し、ローマ皇帝で哲学者のマルクス・アウレリウスの言葉を軍内の議論に持ち出すことでも知られていた人物でもあります。
一度も結婚せず、子供もおらず、現役当時は兵士から「修道士のような兵士」とのニックネームで呼ばれた根っからの戦士です。
トランプ氏の国防省政権移行チーム
DOD transition2.jpg18日、選挙結果が出て1週間半後に、初めてトランプ氏の国防省政権移行チームが国防省首脳部とミーティングを行いました。
もちろん、中身については不明で、今後本格的に分野毎、説明や質疑応答が行われるモノと思いますが、とりあえず国防省担当の政権移行チームのメンバーが明らかになっていますのでご紹介しておきます
9名のチームのうち5名が退役軍人で、名前の記載順序に意味があるのかも不明ですが、21日付米空軍協会web記事からメンバーをご紹介します
まんぐーすは全員知りませんので、コメント出来ませんが。視認性を高めるため「3名づつご紹介」していますが、記事では下記の順番で羅列されています
退役空軍少将 :Thomas Carter氏:DonleyとWynne空軍長官の元補佐官
退役空軍少将 :Earl Matthews氏:元サイバー作戦部長
前Boeing社重役:Mira Ricardel氏
退役陸軍大将 :William Hartzog氏
退役陸軍中将 :Keith Kellogg氏
退役陸軍少将 :Bert Mizusawa氏
ヘリテージ財団分析官   :Justin Johnson氏
共和党ウィスコンシン州役員:Michael Duffey氏
コンサルタント(選挙でLatino担当):Sergio de la Pena氏
DOD transition.jpgワシントンDCの主要シンクタンクからは、主要なメンバーが全て選挙期間中に「反トランプ戦線」を張ったので、ヘリテージの1名だけに止まっています。
その反動で元軍人が多いのかも知れませんが、元軍人は陸軍と空軍だけから出ています
18日付Defense-News記事は、もう少し各メンバーの経歴等について解説しています。ご興味のある方はどうぞ
→http://www.defensenews.com/articles/defense-industry-well-represented-on-trump-transition-team
トランプ当選をマキアベリと三浦瑠麗氏の視点で
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-10-1

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