米陸軍長官がヘグゼス国防長官との対立で辞任

辞任理由の公式発表は無いが複数メディアが「対立」を理由と
米陸軍改革を共に主導する制服上層部複数の更迭に怒り爆発か
陸軍長官は副大統領の友人でホワイトハウスと近い人物

8月31日付WSJ紙ほか複数の米メディアが、同日付でDan Driscoll陸軍長官(2025年2月に長官就任)が辞任したと報じ、辞任理由に関する公式発表はありませんが、各種メディアはヘグゼス国防長官との激しい対立を主要因として報じており、

「国防長官による陸軍長官を支える陸軍制服幹部の相次ぐ更迭」、「陸軍長官によるウクライナの教訓を受けたドローン積極導入を巡る対立」、「ヴァンス副大統領らホワイトハウスと親密な陸軍長官の業務要領を巡る対立」等々の様々な対立側面から、特に陸軍長官の右腕として改革を主導してきたジョージ陸軍参謀総長をヘグゼス長官が2026年4月に更迭して以来、「会話が成立しない関係」にまで溝が深まっていたと説明されています。

Driscoll陸軍長官を支えていた米陸軍制服組トップ4と目される陸軍参謀総長・副参謀総長・変革訓練司令官・欧州アフリカ軍司令官を相次いでヘグゼス国防長官が最近更迭していたこともあり、組織的混乱を避けるため2026年いっぱいはDriscoll陸軍長官を継続させる考えを国防長官は持っていたようですが、Driscoll氏が怒りの辞表をたたきつけた形だとも報道されています。

Driscoll陸軍長官は1986年生まれで、2025年春に陸軍長官就任時は史上最年少39歳の長官誕生と話題になった人物です。

●大学を成績優秀で3年で卒業後は、陸軍士官(レンジャー資格あり)としてイラク従軍するなど、4年後に中尉で退役するまで最前線で勤務
●除隊後は退役軍人奨学金制度でイェール大学ロースクールに進み、同行に在籍中だった当時のヴァンス副大統領と親交を深めた
●同大学院を博士号取得後2014年に卒業後は、投資顧問会社でCOOに就任するなど頭角を現し、その後上院議員選挙に出馬するも2020年に落選。ヴァンス氏の補佐官を務める

●2025年4月に史上最年少39歳で陸軍長官に就任。ジョージ陸軍参謀総長ら主要制服幹部と共に、「ウクライナの教訓を受けた陸軍改革」や「装備品調達の改革」を推進。
●2025年11月、陸軍長官のまま、ホワイトハウスからウクライナとの和平交渉役を命ぜられ、ルビオ国務長官らと関係国と訪問し交渉
●特に2026年に入ってからは、国防長官との対立が激化し、春以降は更迭の噂が頻繁に流れる状況に。8月21日には陸軍長官用住居から退去したと報じられていた
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ヘグゼス氏とDriscoll氏との対立状況は様々に報じられており、実際のところは良く分かりません。

陸軍長官としての業務の方向性は、ウクライナの教訓の迅速な反映や、鈍重と言われて来た調達改革など、ヘグゼス国防長官の方向性と齟齬は無いのですが、「ヘグゼス長官を通さずにホワイトハウスと直接話をし過ぎた」とか、「投資顧問会社での仕事要領で陸軍改革を進めようとした手法が国防長官との対立につながった」とか、「ヘグゼス長官の後任国防長官に押すホワイトハウス内の動きもあった」とか、様々な話が乱れ飛んでいます。

しかし、米陸軍制服トップ層が次々と更迭され、文民トップの陸軍長官まで辞任するに至った米陸軍は大丈夫なんでしょうか? そういえば海軍長官も4月22日に実質解任され、現在は臨時代理の状態が続いています。トランプ政権のジェットコースター状態の「一側面」ですが、普通の日本人である「まんぐーす」の理解をはるかに超えた状態に米軍は置かれています。

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「陸軍参謀総長を更迭」→https://holylandtokyo.com/2026/04/04/14415/

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