11月にポーランドとドイツで対ドローン具器の訓練＆評価試験
米陸軍と特別調達チームが連携し、次は地上及び空中発射攻撃装置調達へ
また欧州での成果を 2026年初から日韓豪などにも展開予定
11月25日付 DefenseOne 記事は、11月に米陸軍防空コマンドと特別調達チームが協力し、ポーランドとドイツで対ドローン兵器の合同訓練や企業提案兵器の評価競技会を実施し、日進月歩の対処最新兵器の同盟国を含めた普及と最新兵器の選定に取り組む様子を紹介するとともに、同特別調達チーム （GTEAD：Global Tactical Edge Acquisition Directorate）が次のステップとして攻撃兵器調達にも乗り出し、まず地上を自律的に移動して攻撃する兵器調達に着手し、続いて自律的に空中から攻撃を行う兵器の開発調達を目指
していると紹介しています。
また 11月に欧州での合同訓練や企業提案兵器の評価競技会を行った教訓を踏まえつつ、2026年初頭から米陸軍防空コマンドと特別調達チームが、日韓豪にも展開する予定で、米軍部隊だけでなく現地の同盟国軍と共に上記分野での能カアップを図る予定だと記事は紹介しています
11月25日付DefenseOne記事によれば
●11月18日、ポーランド、ルーマニア、米国の3軍は、「AIによる敵ドローン識別能力を備え」、「ビックアップトラックに搭載可能」で、「安価な固定翼ドローン」を発射して敵ドローン
を迎撃する兵器「Merops」の合同訓練をポーランドで実施
●「Merops」が発射する「安価な固定翼迎撃ドローン」は、価格が1機230万円程度で、従来西側が使用してきた 1発数億円する迎撃ミサイルよりはるかに安価で、イラン製のシャへッド型ドローンの半分の価格である
●同時期にドイツでは、対ドローン兵器の評価競技会「Operation Flytrap 4.5」が開催され、準備された4つの各5000万円の優秀賞賞金を目指し、多数の参加企業が持ち込んだ 20種類の兵器が競い合った。
●ポーランドとドイツの両イベントに関わった米陸軍「10th Army Air and Missile Defense Command」を幸いる Curt King陸軍准将は、両イベントを通じ「産業界と連携して迅速に行動し、シャへッド型の脅威に対抗可能なシステムを、従来よりもはるかに低コストで獲得＆配備可能であることを実証できた」と語っている。
●またGTEAD の Christopher Hil 陸車大佐は、「我々は対ドローン兵器だけでなく、敵部隊にジレンマを生じさせる地上配備の自立型攻撃システム （ground autonomy and ground launched effects）や、更に次の段階には、空中から自律的に攻撃可能なシステム （air 
autonomy and air-launched effects）の迅速調達にも取り組んでいく」と述べた
●なお同陸軍大佐は、「来年早々にアジア太平洋地域で、日韓豪など地域同盟国等とも欧州で実施したと同様の取り組みを計画し、米軍部隊だけでなく地域全体の能力向上に取り組む」と今後の予定を説明し、同時にこれら活動で得た前線部隊の貴重な意見を踏まえ、各システムの改善を図ることで、より成熟した兵器を部隊に迅速に提供したいと意気込みを示した
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トランプ政権として間もなく発表するであろう新しい「国家防衛戦略」と関連文書では、「西半球重視」と共に、「米陸軍の削減」が盛り込まれる見通しとのことですが、これからの「米陸軍」に
は、世界各国をけん引する勢いで、対ドローン兵器やドローンを用いた新たな攻撃アセットの導入に積極的に挑んでいただきたいと思います
特に中国最前線である日本の戦略的戦術的位置づけからすると、米軍の中での米陸軍よりも、自衛隊全体の中での陸上自衛隊への期待ははるかに高いのではないか・・・。空自の戦闘機投資を削減し、陸上自衛隊に配備する前提で、地上配備型の対艦対地長射程兵器や、対ドローン兵器やドローン攻撃部隊を備えた地上部隊の方に投資すべきではないかと思います
ドローン対処関連
「北米軍が11名編成の派道チーム認定」→https://holylandtokyo.com/2025/11/18/13189/
「分散基地用の対処チームを」→https://holylandtokyo.com/2025/10/22/12984/
「米国内の米軍基地防御机上演習」→https://holylandtokyo.com/2025/09/10/12313/
「中国は3000社を巻き込み」→https://holylandtokyo.com/2025/05/28/11509/
ウクライナとイスラエルの革新的兄弟作戦
「防研のクモの巣作戦解説」→https://holylandtokyo.com/2025/07/14/12101/
「イ工作員の防空網破壊が口火」→https://holylandtokyo.com/2025/06/23/11962/
ウクライナで試験していないなら、その装備は不十分！
「米空軍高官：ウクライナで試験せよ」→https://holylandtokyo.com/2025/09/09/12705/
「米がドローン支配狙うも」→https://holylandtokyo.com/2025/07/28/12266/
