任命されてすでに1週間ほど経過しているようですが、米国防省の国防次官補代理(For Public Affairs)にワシントンDCのシンクタンク・CNASの渉外業務責任者であったPrice Floyd氏が任命されました。CNASからは国防省の実質ナンバー3であるMichele A. Flournoy も既にペンタゴン入りしており、CNASは日の出の勢いです。
同氏は国務省で17年ほど勤務し、メディア担当も経験しており、その後最近までCNASで勤務していた44歳。
ゲーツ長官はかねてより「洞窟の中から情報を発信する一人の男に負けるほど、我々の広報は弱体・・」、「あまりにも遅く、あまりにも柔軟性がない」等々と広報の現状を嘆いており、ゲーツ氏による国防省改革の一環人事と思われます。ゲーツ長官の要望事項は2つ、
●国防省の国民とのコミュニケーションの改善、特に18-25歳のミレニアム世代の若者との。海外の作戦地域においても同様。
●国防省の発信情報に対する国民の反応の頻繁な報告とフィードバック。 ・・・だそうです。
新聞や雑誌の発行部数が減少し、特に若い世代でその傾向が強まる中、Floyd氏はブログやYouTubeからフリッター、トゥイッター等のSocial Mediaを総動員して派心すると同時に反応を受け止め、更に 情報公開の促進にも役立てたい旨述べています。また、同氏はこのミッションの正否が「イラクやアフガンで任務に就く前線兵士の安全に直結し、彼らの作戦遂行を容易にする」と、気を引き締めています。そういえば最近、アフガン米軍がYouTubeへの作戦動画直接配信を始めたそうです。
「もう一人のミシェル・・」と「米陸軍・海兵隊が禅の思想・・」も併せてご覧下さい。
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