競争が激しく事業が不振なため、部外アナリストからは事業撤退を進められていた工業用エアコン事業を立て直した話です。
週刊ダイヤモンド6月6日号に、三菱重工業・大宮英明社長のインタビュー記事が掲載されていました。
注文の度に「顧客のニーズを適切に把握する」ために「営業と技術社員が顧客を訪れ」、結果に応じて「顧客に応じて一から設計」を長らくの習慣としていた業務を簡素化し、製品を標準化して価格低下や納期短縮につなげ、社員勤務スタイルの効率化にも寄与して業績を回復させたとのことです。花形の航空機事業から、突然負け組扱いのエアコンへ移動となった際は悩みもあった様ですが、この業績が社長就任に大きく貢献したと見られています。
Holylandがうなずくのは、「自分が注文住宅を建てた際に、あまりに決めなければならないことが多く、ほとほと疲れた」との経験を基に、「お客様に親切心で細かな仕様を尋ねても、お客さん自身もわからない部分が大半であり、それならば標準化して安くした方が、よほどお客様のため」との割り切りです。実際「現在85%は既製品タイプのマイナーチェンジで対応」で業績回復だそうです。
ご経験ありませんか? いきなりいろいろ希望を聞かれても、旨く答えられないこと・・・。マニュアル通りの対応なんだろうな・・・と思うこと。差別化・価値観の多様化への対応等の流れでややこしくなりすぎてるモノ・・・。
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