ゲーツ国防長官がケーシー陸軍参謀総長や民主党の大物であるリーバーマン上院議員の要望を受け、一時的に陸軍の総兵力を拡大することを熟考中である模様です。昨日も登場した米国防省モレル報道官が16日明らかにしました。
陸軍等からの一時的な増員要望の背景には、長引く同時2作戦が陸軍の大きなストレスとなっており、今後も2年程度は現状が続くと仮定すると軍が持たない、との見積もりがあるようです。
同報道官は記者の質問に答え、ゲーツ長官も陸軍がかかえる苦悩を理解しているが、増員には膨大な経費が必要で、かつ一時的な増員を一時的で終わらせる事が困難であることも決断を難しくしている、と説明しました。更に前日に続き、「だからF22のこれ以上の購入は、我々の能力の足かせになるのだ」とF22支持派を牽制しています。
ゲーツ長官ご自身はシカゴのEconomic Clubで「今必要なのは3つ。常識、政治の意志、そしてタフな決断」、「我々の国防費はどの他国よりも大きいが、これに対抗する唯一の世界は、国防を食い物にするワシントンDCだ」、「F35はF22に比べ、15年は新しく、半分以下のコストで、より多くの兵器を搭載でき、いくつかの部門で技術的に優れている」とタフな決断に向けての決意を表明しています。
米国防省周辺はますますヒートアップで、暑い夏になりそうです。
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