米ミサイル防衛庁長官、近未来を語る

ooimages.jpgmda.gif14日、米ミサイル防衛庁長官のオライリー陸軍中将が国防関係ジャーナリストを対象として、ミサイル防衛について語りました。
ミサイル防衛関係の2010年度予算要求78億ドルの大部分が、今後10年を見据えた将来の脅威対応に向けられるとし、射程3000km以下のミサイルの脅威が特に大きくなってきていると述べました。
また防衛能力の現状について「世界の多くの場所で、脅威となるミサイルの数が(防衛能力を)上回っており、この予算で米軍に対し現在の3倍の防衛能力を付与することになる」とのべ、海外駐留米軍の防衛を強く意識していることが伺えます。
北朝鮮のミサイルについても特に言及し、仮に北がミサイルを米国西部に向け発射した場合、発射後30分で到達するが、発射後8分間でブースターが燃焼する間に着弾予想地点を割り出して対応する必要がある、と分析しています。また、迎撃ミサイルは発射後約6分後に目標へ到達するが、迎撃ミサイルに不具合等が発生した際にはそれだけ対処時間が短くなり、指揮官は困難に直面する、となぜか具体的数字を挙げて説明しました。
さらに新たな開発分野として、無人機(UAV)による発射機の発見・追跡が可能になるよう、地上システムの改良に取り掛かりたい旨を述べています。さらに、オバマ大統領からの「ミサイル防衛システムが機能するか検証せよ」との指示を受け、2016年末までに144回の試験を行うと述べました。オバマ大統領は莫大な経費のかかる同事業を慎重に精査する模様です。
ロシアとの協議については、引き続き継続中と述べるに留まりました。
地道な事業が残った印象です。宇宙戦争などは遠い昔の話かな・・・ 

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