米統参議長、プレスクラブ等で語る

090708.jpgマレン統合参謀本部議長は、最近相次いでメディア等に登場して情勢認識を述べています。日曜日はテレビの独占インタビュー、7日は戦略国際研究所(CSIS)、8日はナショナルプレスクラブと、出ずっぱり状態です。韓国や米へのサイバー攻撃について特段具体的な言及はありません。ゲーツ国防長官の動静に関する公開情報がここ最近ないことが気になりますが・・・。
Holylandは、イランへの発言が強めになってきているような印象を持ちましたが、皆さんいかがでしょうか・・・。それと、ホモセクシャルの扱いについては大きな苦悩があるものと思います。
●(イラン関連)イランによる、核兵器開発、ヒズボラやハマスなどへの支援、テロへの資金提供は地域の不安定要因であり、強い懸念を持っている。イラクやアフガンに対しても依然不安定要因である。イランがどこへ向かっているか、そして何が起ころうとしているかについて、疑問の余地はあまり無いと考えている。関与と対話に重きを置くが、その実施に際しては軍事的オプションを含む全ての選択肢がテーブルにあるべきである。
●(北朝鮮関連)引き続き地域の不安定要因である。北朝鮮の指導層を孤立化させようとする国際社会の一体感に強く励まされているし、このようなプレッシャーが継続されることが必要である。
●(中国関連)中国が平和的な国家として発展することは世界にとって肯定的なことであろう。しかし彼らがどこへ向かおうとしているのかが解らない。彼らが戦略的意図を明確にすることが重要である。
●(サイバーセキュリティー関連)我々はサイバーの世界で常に検査(probe)されており、我々はそれに対し警戒態勢にあることに満足している。これは正に日々大きくなる懸念であり、我々の現在と将来にわたる脅威の大きな部分を占めるものである。
●(兵士のストレス)米軍における自殺率の上昇など、兵士のストレスが増大しつつあることを示す指標が増えている。各層のリーダーがこの課題を注視することが重要
●(オバマ大統領が軍のホモセクシャルに対する姿勢を変えさせたいとの希望を持っていることについて)現在の「風紀上の問題などが発生しない限り、同性愛者かどうかを問わない。同時に自らが同性愛者であることを軍内で明らかにしない」との方針を変えるには法規の変更が必要。現在ゲーツ国防長官が、現行方針のより人間的(Humane way)な遂行法を省内の諮問機関に調べさせている。私は、いかなる現行法規の変更も、我々が現在直面している課題とストレスをよく認識した上で実施されることを希望している。
目新しいことはあまり無いようですが、定点観測も重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました