本ブログ18日の「オバマ大統領が軍改革を熱弁」に要旨を掲載しましたが、17日の退役軍人集会でオバマ大統領が演説した内容から、米国軍事予算のこれまでの無駄に具体的に言及した辛辣な表現部分を追加でご紹介します。
●無駄を押しつける軍需産業
執拗なロビイストが兵士の望んでもいない奇妙な兵器の開発をねじ込み、延々と巨費を使って軍需産業を太らせるような無駄は許容できない。
●F-22に関して
我々が新たな飛行編隊とともに前進するなら、それはより費用対効果の高い(affordable)航空機と共にである。
●F-35に関して
F-35関連の余計なコストも前線の兵士や国民のためにならない例の一つである。よく考えてほしい。信頼できるエンジンがあるのに、代替の第2エンジンのために数百億円もの無駄な支出を行ってきている。
●ミサイル防衛用エアボーンレーザーに関して
B747のような脆弱な航空機に対ミサイルレーザー兵器を搭載するために巨額の研究費を投じてきた。
●大統領用のヘリコプター開発(キッチン設備が搭載予定)に関し
我が国が核戦争のさなかに私に料理をさせようとするものである。私は核攻撃の下で決してスナックをのんきに食べたりはしない。
●今後の調達改革に関し
制御が利かなくなるスピンアウト状態にならないよう、党派を超えた国防調達改革に関する規則にサインをした。
米国防省HPは「これまでも色々なところでささやかれてきたが、ついに国のトップが動いた。ゲーツ国防長官の方針は大統領に100%支持されている」と抵抗勢力に向けた挑戦状となっています。
コメント