米イージス艦BMD迎撃テストに成功

７月３０日、太平洋上の試験海域で米イージス艦ホッパーがSM-3ミサイルによる模擬弾道弾の迎撃試験に成功しました。
本試験の成功で、これまでの試験成績は２３回の海上発射試験で１９回の迎撃成功となりました。なお、１９回の成功には、昨年２月に行われた機能不全衛星破壊のためのSM-3使用も含まれています。
米海軍によれば、今回の試験は、実際に迎撃したイージス艦ホッパーの訓練・試験もさることながら、新型イージスBMDシステムを最近搭載完了したイージス艦レイク・エリーに実戦的な模擬訓練をさせることにも重点があったようです。
なお、レイク・エリーは２０１０年末に新型のSM-3ミサイル・IBタイプを、換装なった今回使用のウェポンシステムで発射する予定で、ますますBMD網回避能力を高める最近の弾道ミサイルへの対応能力強化が期待されています。
戦域レベルのBMD能力強化は、ゲーツ国防長官も認めているところであり、海軍としてもアピールどころでしょう。