川淵三郎元日本サッカー協会キャプテンの著書「「51歳の左遷」からすべては始まった」(PHP新書720円)を読みました。本年6月末に出た本ですからご存じの方も・・・
タイトルの印象とは少し異なり、川淵キャプテンは、約30年間のサラリーマン生活での苦労や経験が、いかに社会人としての基礎を作ってくれたか、いかにその後のJリーグ創設やサッカー協会の事業に役立ったかを前半で述べています。
転勤、出向、浮き沈み、そりの合わない上司、鬱病の部下、組織内の摩擦、陰口・批判、家族の悩み等々・・・サラリーマンのHolylandにも身近な諸問題を反省を交えつつ振り返る川淵氏に等身大の人間を見る思いがしました。また、部下を正しく掌握することの難しさ、リーダーとして組織をもり立てていくことの難しさを、飾らない姿勢で淡々と記されているところに共感を覚えました。
「なでしこ」の活躍や孫の運動会にまで涙する姿は感激屋の一面ものぞかせています。
ヴェルディーが経営危機とのニュースの中、Jリーグ創設当時のナベツネさんとの対決エピソードも将来を暗示させるものです。後半のサッカーをに関する記述は、犬飼基昭・日本サッカー協会会長と共通の熱いものがあり、ヴィジョンの大切さを感じさせてくれます。犬飼現会長の話はhttp://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-06-06を参照下さい。
クラマーさんとのエピソードは他の方からも聞いたことがありますが、川淵さんから聞くと味わいもひとしおです。
でも、川淵さんのご自宅が千葉北高校の裏にあって、高校生から「こんなにちっちゃい家に住んでるの」と言われてるあたりは「へぇーー」でした。
ついでですが、FC東京U-18の阿部巧くん、FC東京入団決定おめでとう!!! 日本代表の長友選手を脅かす存在になってくれ!!
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