23日スロベニアで、NATOのラスムーセン事務総長や各国の国防首脳との会議を終えたゲーツ長官が、会議の主旨を語り、アフガニスタン問題に関する今後の予定について示唆しました。
ゲーツ長官の発言と報道官発表を整理すると・・・・
●会議の主旨
「(マクリスタル司令官の)情勢分析と提案に関するNATO各国の意見や希望に耳を傾けるためであり、特定の貢献を押しつけるために来たのではない」
●会議内での説明事項
ゲーツ長官とマクリスタル司令官、更にスタブリディス欧州軍司令官(写真下)により、アフガン情勢や現下の情勢で戦略が適切か、何か見直しは必要ないのか、との観点から話がなされた。
また、ゲーツ長官は「ISAFやNATOがCounterinsurgencyドクトリンを共有し、何が有効で、何が有効でないかを皆で等しく理解して共有しなければならない」と強調しました。
アフガン治安機関の育成、統治能力の改善、汚職の廃絶と法統治の回復が必要であることも述べました。
●マクリスタル司令官の提案へのNATO対応
「NATOの指揮系統内で議論されており、来月の会議(force generation meeting)で議論されるであろう」
●米国内の意志決定
「NATO各国から伺った意見を持ち帰ってオバマ大統領に伝える。国家安全保障チームが2~3週間で数種類のオプションを大統領に提示するだろう」 また国内での意志決定に向けて「私の中での決心は固まりつつある」と21日に語っていたことも追記させていただきます。
アフガン政策を巡り、米国政府内に不協和音との報道がありますが、真偽のほどは不明として、オバマ大統領から更なるオプションの精査・提示要求があった模様です。
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