19日、ゲーツ国防長官やマレン統合参謀本部議長が出席する中、新しい太平洋軍司令官ウィラード海軍大将(Robert F. Willard)の就任式が行われました。
ウィラード新司令官は昨日まで太平洋海軍司令官を務めており、退役する前任のキーティング大将をして「現在の国防省・米軍の中で、彼以上の適任者は見あたらない」と言わしめた人物です。
ウィラード司令官は、1973年にアナポリスの海軍兵学校を卒業したロサンゼルス生まれの58歳。元々はF-14のパイロットで、トム・クルーズの映画「トップガン」で名が知られた米海軍ミラマー基地「Navy Fighter Weapons School の教官・スタッフ経験もあります。
また、太平洋艦隊の幕僚長や第7艦隊(横須賀)の司令官を経験するなど、太平洋地域のエキスパートでもあります。
5月27日には既にキーティング大将の後任となることが発表されており、キーティング大将自身も、円滑な引継のため後任者の早期公表が好ましい、と語っていました。
ゲーツ長官は就任式で「比較的安定したように見えるが、その下には歴史的・文化的・経済的な激しい潮流がある」と当地域を語り、その任務の難しさ・重要性を強調しました。
マレン統参議長は「海軍人として考え得る最高の職務だ」と表現し、ウィラード新司令官は「米国の国益はここにある」と答えて決意を表しました。
太平洋軍は全兵力約25万人、多様な文化を持つ36カ国がその活動地域に含まれています。米軍がイラク、アフガンやパキスタンで手一杯な中にあっても、目を離すことが出来ない中国やNKに継続して対応していくため、太平洋軍作戦担当地域に詳しい人を選んだんでしょうね。
もしかしたら、明日からゲーツ長官と共に日本や韓国を着任挨拶のために回るかもしれませんね。
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