2日、軍需産業関係者中心の航空宇宙防衛会議(Aerospace and Defense Conference)がニューヨークで開催され、リン国防副長官がF-35開発経費の膨張防止と空中給油機機種選定について訴えました。本2件はシュワルツ空軍参謀総長が米空軍の2大調達案件とする喫緊の課題です。1日に新アフガン戦略が発表されたところですが、増援される3万人への支援と本日紹介する2件の超大型案件を抱え、米空軍も正念場です。
リン国防副長官は・・・・・
●F-35の開発経費への懸念
ロッキードマーチン社に対し「コストとスケジュール」に強い懸念を表明した副長官は、「今見られるような傾向を私は好まない。現在の(経費膨張と開発遅延)傾向を我々は受け入れないと決めている」と述べ、開発遅延にかかるコストのシェアを追求する、と厳しい姿勢を示しています。先日も紹介したように、領空の警戒任務までが危うい状態にあるだけに、軍関係者の悩みはつきません。
●次期空中給油機の選定
昨年2月に一度グラマン連動に軍配が上がったものの、ロッキード側からの強烈なクレームで機種選定が空中分解して仕切直しとなっているものです。機種選定を巡るトラブルで、空軍に対する国防省の信頼は「ストップ安」状態ですが、この遅れで、古いKC-135給油機の維持経費が加速度的に膨張している点も大きな問題となっています。
仕切直しの選定作業は、9月に再び提案要求書が企業に示されたところですが、グラマン連合が「このままの書きぶりでは提案出来ない」と「だだをこねる」状態で関係者を悩ませています。約3兆円が絡む180機の選定作業は今後どうなるのでしょうか?
F-35の経費は「うなぎのぼり(Spiraling)」状態と表現されています。大変です・・どこの国も・・。タイガー・ウッズまで・・・関係ないですが、中島みゆきの「ホームにて」にはまってます♪
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