マレン統参議長の中東歴訪とイラン問題

12日から19日(推定)に掛けて、エジプト、イスラエル、サウジ、ヨルダン、UAEを歴訪したマレン統合参謀本部議長が、米国防省HPに掲載されている同議長のブログに今回の歴訪を振り返っての感想を掲載しています。外交辞令的な内容ですが、最後にイランについても触れていますので紹介します。
●歴訪した諸国について(括弧内は写真の人)
エジプト(ムバラク大統領) → ブライトスター演習への参加を喜び、より素晴らしいものにしていきたい。
イスラエル(アシュケナジ参謀総長) → 当地域のコーナーストーン(敷石)である。ハイチ大地震の救援にあたっ百名の兵士と交流でき感激
ヨルダン(アブドラ国王) → 国連PKOの長きにわたる貢献者で、イラク・アフガンでも医療支援を行っている。同国の特殊作戦訓練センターは大きな可能性を秘めている。
サウジ(ハリド皇太子・国防相) → イエメン政府との協議の教訓をサウジから学んだ。
UAE(参謀総長) → 航空作戦調整訓練センターの施設とその可能性に感銘を受けた。
●イラン問題について
訪問した全ての国が大きな懸念を有していた。私は引き続き、イランが核兵器の開発途上にあり、地域の更なる不安定化を進めていると確信している。皆が我々と同様に、核保有するイランを心配し、またイランの覇権欲望や地域支配の願望を案じている。
本件は地域パートナーの多くの安全保障上の決断を導いており、我々がポストイラクやポストアフガンを考える際に肝に銘じておかねばならない。大統領や国防大臣に多様なオプションを用意する責任を有しているが、軍事行動に伴う予期せぬ結果を恐れる者でもある。いま現在は外交や経済的な手段がテコに使われるべき時である。
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※ UAEで儀仗を受けた同日の18日に、場所不明のグローバルホーク展開基地を訪問し、兵士を激励(写真最後)しています。飛行時間3万時間をRQ-4で達成した第380展開航空団(the 380th Air Expeditionary Wing)の展開先はUAEかもしれません??
(付録)
「QDRから日本は何を読みとるべきか」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07
QDRにおける対中国の新作戦構想に関する部分(Holyland推定
   → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
「Joint Air-Sea Battle Conceptは平成の黒船」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-09

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