米国防首脳ぞくそく同盟国へ豪へ

australiakag.jpglynndptyds.jpg13日から、リン国防副長官がオーストラリアをなんと5日間も訪問するそうです。ワシントンの大雪で出発が36時間も遅れたようですが、さすが強固な同盟国、日付変更線を越えるので若干にすうが増えるのでしょうが、それでも長いです。本日はシドニーでのサイバーセキュリティー関連のフォーラムに参加だそうです。
QDR公表の前後から、米国防長官と副長官の同盟国訪問が連続しています。インド(パキスタンも)、英、イタリア、フランス、トルコそして今回の豪です。豪はゲーツ長官イン・パキ訪問の日程に入っていましたが、ハイチ地震で中止になっていました。
リン副長官の機中インタビューによると・・・
●豪は1550人をアフガンに派遣し極めて大きな貢献をしている同盟国である。アフガンでの活動について意見交換する。
●QDRをめぐる今後についても話し合う。豪は米国防省政策部局に2名を派遣してQDR策定のプロセスを共にして既に多くを共有しているが、昨年5月に同様の見直しを行った豪指導者と意見交換することに意義がある。
australiastone.jpg●非対称の脅威や拒否戦略(anti-access)は米豪両国を脅かす共通の脅威であり、協力して対応していく。このような地域の脅威認識について意見交換する。
F-35の計画を見直した件について話をする。我々はプログラムをリセットし、経費見積もりをより保守的なものとし、計画参加国にとって安定感あるものとした
●サイバー戦のような新たな脅威についても議論する。今週、豪政府機関のサイトがサイバー攻撃(DOA)を受けている。豪は米と同様の懸念を持って豪国防省内に対応組織を設けている。今秋の訪問は国境を越えるサイバー戦への対処について警報共有、情報共有などの国際協力を進めるためである
米国防省でサイバー戦対処を統括するリン副長官は・・・
●サイバー攻撃を仕掛けた相手を特定することは難しい。
サイバー戦ドクトリン開発が国際協力の重要なステップで、米国がまず素案を作成しないと話が進まないと考えている。米国内では、米法務省や国土防衛省とも協議している。
サイバー攻撃の定義が難しい。物理的被害を伴うものか? 情報収集行為は? 人を傷つけない場合は? これらすべてに答えていかなくては定義が難しい。
gregson2.jpg最近日本に来た米国政府安保関係者は・・そういえば日本には・・・グレグソン、キャンベルの国防・国務両次官補だけでしたか・・。日本は、地域事情に詳しい専門家が来ないと話がうまくいかないからでしょうか・・・。それとも・・。
(付録)
「QDRから日本は何を読みとるべきか」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07
QDRにおける対中国の新作戦構想に関する部分(Holyland推定
   → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
「Joint Air-Sea Battle Conceptは平成の黒船」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-09

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