米国務省が19日に発表したところによれば、23日にメキシコシティーで開催されるメリダ米メキシコ高級グループ協議に、クリントン国務長官をまとめ役にして、ゲーツ国防長官、ナポリターノ国土安全保障長官、ブレア国家情報長官(DNI)、マレン統合参謀本部議長等々の重鎮が大挙して参加するようです。
この会合の元には、07年10月に米メキシコ間(近隣中米諸国も関係)で合意され始まった「メリダ取り組み」(Merida Initiative)があります。
その目的は、メキシコの麻薬、密輸、腐敗撲滅を支援するために、麻薬カルテル撲滅、国境管理強化、法執行強化、国内機関強化及び人権推進のため、米国がメキシコに種々の支援を行い、メキシコの改革を推進するものです。こんなに明確な形で隣国とは言え、内政に突っ込んでいってよいものかとも思いますが、どうしようもない状況なんでしょうね・・・メキシコは・・(地図の赤い地域が麻薬関係カルテルの支配が強く、警察等の腐敗が激しい地域)
軍関係では、ゲーツ長官が「比較的若い米メキシコ間の軍関係」と表現するように、長い国境で接する隣国でありながら、前回2008年4月のゲーツ長官メキシコ訪問がなんと12年ぶりであったように近くて遠い国だったようです。
ゲーツ長官は教育訓練と情報共有を2つの柱だと指摘し、マレン議長が麻薬カルテルへの強い姿勢とその破壊を賞賛し、より一層のISR能力強力がメキシコの能力向上に重要と述べるなど、それも軍隊の仕事なんですか?とお気の毒になりそうな状況です。
マレン議長の発言、国務省、国土安全保障省や麻薬対処庁等の「かなり広範な協力関係があり」「まさに大部分が進行中である」が示すように、アフガンとは異なった側面ですが、気の遠くなるような地道な戦いが、米国とメキシコとの国境では今後も続くようです。
ハイチ、チリ・・・身近にも抱えてますね・・・身から出た錆か・・
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