「サウジは中国に影響力を」ゲーツ長官中東歴訪

8日から11日、ゲーツ長官がアフガニスタン、サウジ、UAE(アラブ首長国連邦)を歴訪し、アフガンとUAEでは兵士を直接激励しています。サウジとUAEでの首脳会談では、話題の中心はイランだったようです。特に脈略は無いのですが、米国防省HPから発言をいくつか拾ってみました。
●9日アフガンのカンダハル近郊の拠点で
gatesafgnppl.jpg現場の兵士はもっと警告射撃をしたいかもしれないが、無実の市民を傷つけることがどれだけマイナスかを理解してくれている。マクリスタル司令官のアプローチを理解して自分のものにしてくれている。
(兵士に)皆は30年間戦争の渦中にあった貧しい国の現実と向き合わ無くてはならない。何をなすべきか・・・。私は思う、屋根のある家に住めるようにし、農業が出来るようにし、子供が学校に通えるようにすること、これが多くのアフガン国民にとって望まれることだ。次のカンダハルでの作戦では、部族の長老たちが村の統治に加わることが出来るようにすることが一つの目標である。
●11日恐らくUAE国内の米空軍380派遣航空団の兵士に
gates380wg.jpgイラクの7日の選挙では、投票率を50%、良くて55%と見積もっていた。しかし結果は62%であった。この事実を誰が3年前に予想できたであろうか。
私がアフガン大統領に会った翌日、イラン大統領がアフガン大統領に会っている。メディア上では、互いが言葉を交わしたように映っている。イランはアフガンと2重のゲームをしている。アフガン政府と良好な関係を築こうとすると同時に、米国兵の生命をより脅かそうとしている。
イラン製の兵器がいくつかタリバンの手に渡ってはいるが、米国や国際社会のアフガンでの活動にネガティブな影響はまだ無い。オバマ大統領の計画する3万人の増派のうち、まだ6千人しか到着していないが、タリバンの勢いは弱まりつつある。しかし先は長い
故郷のご家族に私からの感謝の気持ちを伝えて欲しい。ご家族の支えと犠牲に心から感謝すると。
●11日UAEで記者に
gatessaudiK.jpgサウジでもUAEでも皆がイランの核開発とミサイル開発・拡散を懸念している。
サウジ国王には、中国がイランへの制裁に協力するよう働きかけをお願いした。サウジと中国の経済関係をからすれば、サウジにとって中国が国連決議に協力することが重要。
経済制裁の効果の見通しに関し、私は制裁が科せられている他のケースよりも、成功の可能性は大きいと見ている。
ほんとに国防長官は忙しいですね・・・。

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