日英伊開発次世代戦闘機 GCAP の英側幹部が語る
ウクライナの教訓も踏まえ多様な兵器搭載追求
無人僚機 CCA対応の多様化は容易ではない模様
11月6日付 Defense-News が、ローマで開催されている「International Fighter conference」で、英空軍の次世代戦闘機開発チームで要求性能など中核を担うBilI Sanders大佐にインタビューし、GCAP にはウクライナの教訓も踏まえて多様な兵器を搭載可能にし、また多様な無人僚機 CCAとの連携可能性を追求するとの大佐発言を紹介していますなお同会議は、主要なプレゼン実施者に、GCAP共同開発国（英伊。日本人見当たらず）関係者だけでなく、米空軍（ACC 司令官など5名以上）や米海軍、更に欧州のもう一つの戦闘機FCAS 開発
グループに属する仏や独空軍関係者も含まれる、西側戦闘機開発関係者が一堂に会する3日間（11月4～6日）のイベントです
多様な兵器を搭載可能にしたい・・・との願望は、次世代戦闘機開発において当然な要求ですが、その背景をウクライナの教訓や作戦コスト面から同大佐が語っており、如何にも今の時代を反映した内容なので、ご参考まで取り上げます
Sanders大佐はインタビューで・・・
●GCAPには、GCAP パートナー国（英伊日）、NATO、米国が使用するあらゆる兵器を収容できる機内兵器庫が必要
●ウクライナでの教訓から、紛争に突入すると兵器備蓄が急速に減少するため、利用可能な他の備蓄兵器やサプライチェーンで調達可能な兵器を最大限活用可能な能力が機体には求められる
●多様な兵器搭載能力を求めるもう一つの理由は、費用対効果の高い戦いをする必要があるからだ。我々は兵器コストを下げたい。紛争初期段階では敵防衛線を突破するため高価＆高性能兵器を投入する必要があるが、戦いの推移で敵防衛線が弱まれば、安価＆低性能な無誘導爆弾等を使用しないと戦闘継続が不可能になるからだ。
●多様な兵器使用を追末すると同様に、多様な無人ウイングマン機（CCA）と連携できる必要がある。これは容易なことではないが。
一方で多様な無人僚機との連携に関し専門家は
●IISS のDouglas Barrie上級研究員は、「英伊日はいずれもGCAを所有すると考えられ、将来的に共通機体に統合可能かは興味深い点だが、現時点では各国が自由度を確保するため独立しているように見える」とコメント
●ユーロファイターの Jorge Tamarit-Degenhardt 最高経営責任者（CEO）は、多数のCCAに戦闘機を対応させるにはコストがかかると懸念
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高市政権の誕生に歓喜して涙が流れんばかりの「まんぐーす」であり、全閣僚による「日本成長戦略本部」初会合で決定された「17分野を重点投資対象」には胸躍る思いですが、その中の「航空宇
宙」や「防衛分野」に戦闘機への投資が含まれるなら、是非再検討をお願いしたいと思います
米空軍の新しい参謀総長であるKenneth S, Wilsbach大将やその取り巻きが、就任早々から「戦闘機の稼働率アップ」や「戦闘機など作戦機のサプライチェーン再チェック」など、戦闘機のことばかり叫んでいるのを見ると、「Allvin参謀総長の時は全く違った」「30年時代が逆行」「そんな時代じゃないだろ！ 敵側の立場に立って考えてみろ！」と、やるせない思いになる今日この頃です。
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