衛星画像会社が連携し常続監視とAI分析で紛争予知

Maxarが他企業を束ね目標継続監視とAI 分析サービス「Sentry」発表
既に米政府機関が海洋密輸や対象国の空港や造船所等の監視に活用

6月25日、大手衛星画像配給会社 Maxar が、複数の他衛星情報企業と連携し、様々なセンサ 一のデータを共有し、関心目標の継続的監視及び監視ツールの多様化を図りつつ、データ分析にAIを導入する「Sentry」とのサービスを開始し、世界中の数百地点の「predictive intelligence:予測情報分析」を提供すると発表しました。

本件を紹介する同日付 DefenseOne 記事は、Maxar社が Sentry について、高解像度画像だけでなく、マイクロ波で夜間や雲の影響なく監視継続可能な合成開ロレーダー情報や、気象や植生観測可能な電気光学データなど多様なデータを統合し、ミニ分析機関として機能するAI搭載ソフトだと説明し、

同時に各衛星の特性を踏まえ、個々の衛星に特定時間と場所のデータ収集を分担指示するなど、データ収集の全般統制機能(オーケストレーション)を通じ、重要な進展の見逃しを局限するとアビールしたと紹介しています。

また同社は、既にSentry機能の一部を活用し、米国政府機関が海上密輸船舶の追跡や、対象国の造船所、航空基地、都市中心部といった重要エリアの監視を行っており、「航空機、船舶、車両、鉄道車両の迅速な識別、個体数の計測や分類に活用され、監視対象での特異傾向や異常を察知する基盤が確立されている」と、有用性が確認済みだとも説明したようです

衛星情報分析へのAIの活用は各企業が精力的に取り組んでいる日進月歩の分野ですが、主に使用される低軌道衛星は1日 1回しか対象地域上空を通過できず、衛星の数を増やす各企業の努力にも限界があるため、このような多くのプレーヤー間の協力枠組みの構築は、効率性と分析結果の有効性向上に大きく貢献するだろうと同社幹部は述べています
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記事によれば、ご紹介したような軍事ニーズだけでなく、民間経済分野においても、鉱山の活動状況や商業施設の駐車場混雑度から見た顧客数分析などなど、様々な利用が「Sentry」には期待されているようで、問い合わせも多数来ているとのことです。

悪者国家に対抗する有用な手段として、西側民主主義国の連携協力は常に重視される点です が、このような民間衛星情報企業の連携が「Win-Win」関係で発展し、混雑する一方の地球周回軌道が有効に利用されることを願って止みません。

軍事での商用システム活用
「ウでの宇宙システム教訓」→https://holylandtokyo.com/2025/06/17/11700/
「GPS 妨害対処が急務」→https://holylandtokyo.com/2025/04/04/11011/
「宇宙企業の有事活用」→https://holylandtokyo.com/2025/04/24/11205/
「民間企業と宇宙戦争の課題」→https://holylandtokyo.com/2024/07/17/6073/
「Spacexの迅速さに学べ」→https://holylandtokyo.com/2022/04/22/3173/

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