GENUSとのグローバルな維持備体制構築の一環
特に整備員の資質が高い日本との協力に期待
日本の軍産業への維持整備業務 MRO 増に期待とも
これまでの両国の相互運用性への取り組みや、保有する航空機アセットの共通性(F-15やF-35戦闘機、C-130 輸送機、KC-46空中給油機)などの基盤がある日本が特に重要で興味深いパートナーで、実際に嘉手納基地内に設置されている嘉手納 Sustainment Center の成功は良い見本となっている、と関係者が称賛しています
嘉手納Air Force Sustainment Center長Stacey Hawkins中将は
●嘉手納基地の米空軍第18航空団には、2,300人以上の航空機整備員が所属し、台湾から僅か200マイルの沖縄で、米本土や欧州からローテーション派遣される様々な戦闘機等を支えている。
●米空軍は、日本の整備能力を活用し、自国の整備能力を共有することで、航空機の即応性を高め、危機に迅速に対応可能な体制を構築したいと考えている
●共同整備センターの成功した好例が、嘉手納にある Sustainment Center だ。日本は、共同整備センター設立の試験プログラムに最適な場所だったと考えている。また更なる発展へのエコシステムも充実している
●我々は、ともに飛行する航空機用の多様なパーツを活用し、戦力発揮につなげる方法についで、実際にいくつかのアイデアを実行に移している。
●防衛産業基盤の活性化と抑止力の再構築に関して言えば、GENUS はまさにその中心に位置している。我々は(米本土との)距離の制約問題を克服し、争点の兵站問題と時間的課題を解決し、敵に考えさせる抑止効果を生み出すことができる
元統合参謀本部J-4部長 Leonard Kosinski退役中将は
●両国は航空機スペアパーツ不足に頻繁に直面しているため、共同MRO センターはサプライチェーンの問題にも効果を発揮する
●これらを統合参謀本部で「forward pre-positioned operating stock:前方配備運用在庫」と呼ぶ仕組みに統合できれば、兵站上で極めて大きな力になる。
また国防省高官はイベント会場で
●この方式での日米協力強化は、縮小傾向の日本の防衛産業の活性化につながる可能性がある。日本は長年の輸出規制で、防衛関連企業を国内のニーズに限定してきた。
●しかし日本は今後、MROサービスを拡大し、世界市場に参入することを目指している
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なお関連で、米海軍は現在、横類賀に米海軍艦艇修理施設および日本地域整備センターと呼ばれる維持センターを運営中で、第7艦隊をはじめアジア太平洋地域で活動する米海軍艦艇に修理、近代化、その他艦艇活動支援サービスを提供しています。共同で取り組んでいるわけでないと思いますが・・・
米海軍がやっているなら、米空事はなぜ早く取り組まなかったのか?・・・とも思いますが、国費が落ちる世界ですから、企業間での縄張りがあったのかもしれません。よく知りませんが・・・・。
日本の優な整備員の皆さんには、実力を世界に示す絶好の機会ですから、頑張っていただきたいです
CSISの同イベント紹介webページ
→https://www.csis.org/events/collaborating-resilience-japanese-and-us-industry-cooperation-mro-usaf-systems
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→https://holylandtokyo.com/category/%e7%b1%b3%e7%a9%ba%e8%bb%8d/

