076型「四川」は4万トン級で世界最大級の揚陸艦
電磁カタパルト装備で戦闘機も搭載可能とか・・
米CSISは「巨大な無人機空母」の可能性指摘
中国海軍は2019年以来、台湾有事の際の着上陸能力向上に加え、外洋での活動範囲拡大や在外自国民教出など、多様な任務実施のための能力向上を目指して強襲艦の配備を進めており、現在は3万トン級の「075型」3隻(1番艦が2019年就航)を運用していますが、「076型」が加わることで、戦力投射能力が更に強化されると、各メディアは紹介しています
「076型」の1番艦「四川」の特徴は
●艦橋構造物が前後に分かれた「ツイン・アイランド」方式を採用し、また甲板全体を航空機離発着に使用可能な全通飛行甲板型として、揚陸艦に通常搭載されるヘリや水陸両用装備品だけでなく、固定翼機を搭載することが可能に
●飛行甲板には電磁カタパルトおよび着艦装置(アレスティングワイヤ)を装備。電磁力カタパルトは米空母でも最新のフォード級のみが装備
●電磁カタパルトは射出力が大きいだけでなく、電気的に出力を制御しやすいことから、大小さまざまな固定翼機を甲板から発進させることが可能で、多様な航空機アセットが使用できる
●上記を受け2024年8月のCSISレポートは、建造中の様子をとらえた衛星画像等の分析を踏まえ、「076型は巨大なドローン(無人機)プラットフォームとして使用される可能性もある」と指摘
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中国国営TVの進水式報道(約6分半)
中国海軍は、空母1番艦「遼寧」を2012年に、2番艦「山東」を2019年12月に就航させ、時折「示威活動」に駆り出しているものの、「推進装置が故障して漂流中」とか、「艦載航空機の事故続発」等々の情報がSNSをにぎわせて居る状態(常態?)となっており、
完全国産の3番艦で電磁カタパルト装備と騒がれた「福建」も、延々と海上試験を継続中の未就航で、開発責任者が更迭されたとの報道も出回り、また4番艦と5番艦を原子力空母とする構想も、中国経済の停滞による予算不足で当面見送りとされ、空母 6隻体制を目指す方向も凍結された模様です
だからこそのコンパクトな強襲揚陸艦重視かもしれませんし、「無人機空母」構想かもしれませんが、10~5年前頃の「中国空母騒ぎ」は何だったのだろうか・・・と思う今日この頃です。
中国空母の関連
「3番艦福建」→https://holylandtokyo.com/2022/06/08/3335/
「第3空母の建造状況」→https://holylandtokyo.com/2021/06/15/1907/
「電磁カタパルト搭載?」→https://holylandtokyo.com/2020/09/23/485/
「新型艦載機披露へ」→https://holylandtokyo.com/2021/10/06/2306/
「初の夜間離発着訓練」→https://holylandtokyo.com/2018/06/04/6970/