2021 年中佐隊長時に書籍自費出版やSNS等で展開し解任
国防省の多様性や Inclusion 推進政策やリベラル高官を批判
空軍士官学校卒でF-15C操縦者から 2020年に宇宙軍へ異動の経歴
トランプ氏は指名に際し SNSで「マシュー君は、国防長官候補のへグゼス氏と協力し、我が国の軍隊を破壊する破滅的な『Woke』政策を終わらせ、我が国を再び強くするだろう」と発有し、空軍長官候補の Troy Meink 氏と共に宇宙への造詣が深いことよりも、バイデン政権や民主党が進め、同候補が厳しく批判してきたリベラル人事政策やプログラムの多くを撤回または廃止することを示唆しています
もちろん、Lohmeier氏の衛星情報でミサイル防衛警報を発する第11容隊長の経験や、米空軍時代に履修した 4つの教育課程全てで成績優秀者表彰を受け、米空軍研究機関の頂点に位置する米空軍大学の先端航空宇宙研究所(SAASS: School of Advanced Air and Space Studies)で同時に2つの修士号を取得した資質の高さを踏まえ、各種メディアは次期空軍長官と副長官コンビは史上例を見ない「最も宇宙に詳しい組み合わせ」となったとも本件を報じています
でもですよ・・・。米空軍士官学校卒で優秀な人材であることは理解できても、推定38歳時の中佐職隊長で職を解かれて退役した人物に、次期制空機NGADや無人ウイングマン機 CCA や将来の無人機の位置づけ、全空軍予算2年分の経費超過となって実質的に破綻している次期ICBM 計画の采配を期待するのは困難とみられ、トランプ政権はこの人物に「Woke排除」専従要員を期待しているようにも感じます
ちなみに、当時のMathew Lohmeier 隊長を解任した Stephen N. Whiting 中将は、現在大将に昇任して米宇宙コマンド司令官を務めていますが、早期退役の噂が早くもDC 界隈でささやかれているようです。
軍人は文民統制の元、政権の方針に沿って「人事面でのリベラル政策」を推進せざるを得なかったと思うのでかわいそうですが、一つの「見せしめ」となるかもしれません。
少し話が飛びますが、「見せしめ」と言えば、トランプ大統領就任式に招待され渡米している中国べったりの岩屋外務大臣など、米国では中国から賄賂をもらった「お尋ね者」なのですから、格好の餌食ではないかと思うのですが・・・
Matthew Lohmeier 氏の経歴資料
→https://www.congress.gov/118/meeting/house/116730/witnesses/HHRG-118-GO06-Bio-LohmeierM-20240111.pdf
→空軍士官学校作成版– https://www.usafa.org/election/candidate/MatthewLohmeier
米国防省の新体制関連
「長官候補の上院証言」→https://holylandtokyo.com/2025/01/16/10611/
「国防長官候補」→https://holylandtokyo.com/2024/11/14/6539/
「国防副長官や政策担当次官」→https://holylandtokyo.com/2024/12/26/10534/
「空軍長官候補」→https://holylandtokyo.com/2025/01/20/10635/
「マスク氏の影響は?」→https://holylandtokyo.com/2024/12/02/10368/