横田と三沢基地司令官の大佐が交代

7月8日に横田、9日に三沢基地司令官が交代
交代式を取り仕切った在日米軍司令官も間もなく交代

Davidson misawa.JPG7月10日付米空軍協会web記事が、在日米空軍の重要基地である横田基地と三沢基地の基地司令官を兼務する、横田ではC-130輸送機部隊(374th Airlift Wing)の指揮官、三沢ではF-16戦闘爆撃機部隊(35th Fighter Wing)の指揮官が、それぞれ7月8日と9日に交代したと紹介しています

両基地の基地司令官交代式には、在日米軍司令官(兼ねて第5空軍司令官)のRicky N. Rupp中将が参加し、それぞれの新司令官に部隊の旗を手渡して指揮権の移行を内外に示しました。

McElhaney.jpg横田基地の新司令官はC-130操縦者のRichard McElhaney大佐で、C-130J輸送機の他に、2023年11月の死亡事故から飛行再開したばかりのCV-22オスプレイ部隊や、老朽化が進むUH-1Nヘリ(MH-139ヘリへの更新計画を見直し中)の運用を基地トップとして見守ることになりますが、

在日米軍司令官がオフィスを構え、中国・ロシア・北朝鮮の3ヵ国に最も近接する米空軍基地の司令官として、「航空輸送を超えた役割に焦点を当て司令官任務に当たる。その任務達成のために皆と共に前進したい」と8日就任あいさつをしています

Davidson misawa2.JPG三沢基地の新司令官はPaul T. Davidson大佐で、7月3日に米国防省が発表した、36機のF-16戦闘機を時期&スケジュールは未定or非公開ながら48機のF-35Aに機種更新する役割を主に担うことになろうと想像します。

ちなみに米空軍F-35の海外配備は英国Lakenheath英空軍基地に次ぐ世界で2番目で、緊張高まるアジア太平洋地域では初めてとなることもあり、同大佐は9日「我が空軍と世界が大きな転換点にある今、この戦略的重要基地において任務遂行に邁進しなければならない」と挨拶しています

Jost.jpgなお、両基地の指揮官交代式を取り仕切った2021年8月から在日米軍司令官を務めるRupp中将(推定59-60歳)ですが、既に推定53歳のStephen F. Jost少将が後任者として5月に米議会上院で承認(併せて中将昇任も)されており、7月から8月のタイミングで交代が予定されています

4月に岸田首相が訪米して行われた日米首脳会談に際しては、日米同盟の更なる強化の観点から、「日米連合司令部」編成や「在日米軍司令官の大将への格上げ」などを検討すると報じられている中、米空軍戦闘機パイロットとしてピカピカな経歴を持ち、最近6-7年間は困難なF-35導入や多様な統合職経験で更なる高級ポストに備えているStephen F. Jost少将にも期待したいと思います

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