米陸軍2万名が私物スマホ等で陸軍ネットに接続可

「Hypori」社の「Halo」とのアプリ使用で
「very, very, very secure」だと陸軍IT部長が力説

hypori halo army.jpg8月15日付Defense-Newsが、同日実施されたIT電子技術関連イベントでのJohn Morrison米陸軍ITサイバー部長(中将)の発言を取り上げ、米陸軍が過去1年以上の検討&検証を経て、許可された私物スマホや私物タブレット等を陸軍ネットワークに接続可とする「BYOD構想:bring-your-own-device initiative」を実現し、約2万名の陸軍勤務者(正規兵、予備役、州軍、文民職員)が柔軟かつ迅速な情報共有や指揮統制に活用していると紹介しています

同中将は、許可された勤務者と私物デバイスに小規模ベンチャー企業「Hypori」社提供のアプリ「Halo」を使用させることで、「陸軍ネットワークに私物デバイスをroot アクセスさせることなく、かつ私物デバイスに情報を保存させることなく、端末に情報をリモート送信することを実現」していると説明し、この仕組みが「very, very, very secure」だと語っています

hypori halo army2.jpgまた同陸軍ITサイバー部長は「我々はクラウド技術が実現可能な情報提供能力の最先端を目の当たりにしている」、「(陸軍用と私物の)2台の端末を持ち歩く必要はもうない。信頼性が極めて高い」、「週末に仕事の連絡があるときは、私物スマホに連絡をくれと指示している」と述べ、

Kenneth McNeill州軍CIOは「私物デバイスを業務に活用できることで、行動の柔軟性と重要事項に対する対応時間を改善できている」、「州軍の全員に官製スマホなど端末を支給することは不可能だが、これで職場に全員が出勤して情報を確認する必要がなくなった。米国政府や国防省の未来の活動様式を示すものだ」とBYODを高く評価しています
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hypori halo army3.jpg私物スマホ等でどのレベルの秘密情報までアクセス&使用可能なのか?、どのような私物デバイス承認プロセスを踏んでいるのか?、許可された私物デバイスを紛失して悪意ある第3者の手に渡って大丈夫なのか?・・・等々、いろいろ気になるところ山盛りですが、米陸軍だけでなく民間分野でも大いに需要がありそうな技術で気になります

それにしても2万人が使用中とは、展開の速さに驚きます。世の中の動きの速い事早い事・・・

HYPORI社の関連webページ
https://www.hypori.com/

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