その2:米空軍改善提案コンテスト最終候補

米空軍の教育に「Game」を
Gameと呼ぶな、「Simulators」だ

Spark Tank 2.jpg3月4日に開催された毎年恒例の「米空軍改善提案コンテスト:Spark Tank competition」で最終プレゼンに進出した提案6件をご紹介するシリーズの第2弾。

米空軍の前線部隊で勤務する中堅クラスをリーダとして提案される改善提案から、米軍部隊が直面する課題やそれに立ち向かう動きを考え方を知ることで、米軍の今を考えます

本日ご紹介するのは、「Gameを使用して意思疎通、リーダーシップ、チームワーク、意思決定を学ぶ」提案と、「スマホアプリ開発の手法で戦闘機ソフト開発&改修を」です。

Gameでリーダーシップを学ぶGame「DAGGER」
DAGGER.jpg●米空軍大学のMatthew Correia氏をリーダーとするチームによる提案
●パイロット教育に「Simulators」教育は不可欠な要素となっているが、基本的には若者に人気の「Game」であり、他の米空軍の技能習得にも応用できるはずである

●最近米空軍が「新たなリーダーシップに求められる資質:new Airman Leadership Qualities」を導入したことを受け、この普及教育用の「Simulators」として、ロールプライングGameを使用することを思いついた
●米空軍大学では、課程を履修した者誰もが忘れられない「一連の障害物コースを仲間と共に協力し、リーダーシップを発揮して乗り越える科目」が組み込まれているが、これをGameで提供する手法に取り組んでいる

Spark Tank.jpg●この「DAGGER」と名付けたGameは、ネット環境があればどこからでも利用でき、世界各国の様々な赴任場所にいる同僚とチームを組んで学びの場に参加できる
●意思疎通、リーダーシップ、チームワーク、意思決定、人材管理、イノベーションを学ぶプログラムであるが、様々な応用分野が考えられる

戦闘機ソフト開発をスマホのアプリ感覚で迅速柔軟に
Project FoX.jpg●第412試験航空団Allen Black少佐がチーム長の「Project FoX」
●スマホのアプリ開発が世界中で同時並行的に複数の開発者によって行われている形を、戦闘機用ソフト開発でも実現したい

●ソフト開発がオープンアーキテクチャー化改修されたF-22を手始めに、戦闘機用コードを一般の商用コードに変換する情報保証されたタブレットを使用し、戦闘機用ソフトを改良&新規作成し、他機種とも共有する
●手始めに3月には、F-35が使用している地対空ミサイルを回避するソフトをタブレットでアレンジし、F-22でも使用できるようにする

Project FoX3.JPG●従来の時間のかかる複雑な試験サイクルを簡素化し、様々な開発者のアイディアを迅速に取り込める。我がチームは約1億3000万円の初期資金を得られれば、まず第5世代戦闘機にこの仕組みを導入したい
●このソフト開発&改修の迅速化手法は、無人ウイングマン構想のソフト開発にも一部企業が導入しており、サイバー戦やAI活用にもつながるものである
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ご紹介した2つの提案は、もう少し具体的な中身がわからないとコメントが難しいところですが、一般社会で存在感のある「Game」や「アプリ」の考え方を、米空軍で利用しようとの挑戦です
このレベルの提案が前線の部隊から出てくるところがうらやましいです

その1:米空軍改善コンテスト最終候補ご紹介
「無人機で血液輸送&操縦者酸素マスク改善を3Dで」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-25

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