仏、独、英、加、豪、NZが米国と
「連合宇宙作戦ビジョン2031」と名付け
「Combined Space Operations Vision 2031」
2月22日、米国防省が6か国(豪、加、仏、独、英、NZ)と共に「連合宇宙作戦ビジョン2031:CSpO:Combined Space Operations Vision 2031」との3ページの文書を作成したと発表し、相互運用性と宇宙ドメインでの責任ある行動推進を進める方針を共同で示しました
3ページの文書は「Vision」「Mission」「The Importance of Space」「Objectives」「Lines of Effort」「Conclusion」との6項目で構成され、関係国間での宇宙での協力をさらに推進し、宇宙での安全保障を確かなものにすることを目指すことを謳っています
●Visionは
パートナー国が責任あるアクターとして、国際法に基づき、宇宙での敵対的な行動から防御する体制準備を追求する
●Missionは
協力、協調、相互運用性の機会を作為して改善し、宇宙での行動の自由を維持し、資源の最適化を図り、任務遂行と強靭さを確実にし、紛争を抑止する
●The Importance of Spaceでは
様々な角度から重要性を述べた後、以下の基本方針を語る
・Freedom of Use of Space
・Responsible and Sustainable Use of Space
・Partnering While Upholding Sovereignty
・Upholding International Law
●「Vision」「Mission」を実現するためObjectivesとして
・prevention of conflicts
・unity of effort
・mission assurance
・defense and protection
●そして上記のための取り組み「Lines of Effort」として
・Develop and operate resilient, interoperable architectures
・Enhance command, control, and communications capabilities and other operational linkages among CSpO Participants
・Foster responsible military behaviors in space
・Collaborate on strategic communications efforts
・Share intelligence and information
・Professionalize space cadres and training
●Conclusionとして
関係国は、各国と共通の利害追求のため、ビジョンにコミットする。
拡大する機会と宇宙ドメインからの挑戦は、対処行動を推進するため協力強調を必要とする
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3ページの
→https://media.defense.gov/2022/Feb/22/2002942522/-1/-1/0/CSPO-VISION-2031.PDF?source=GovDelivery
なぜ今、このタイミングでこの文書が出たのか不明ですが、内容に特段の目新しさはなさそうで、Defense-Newsの報道も、内容の「切り貼り」紹介だけです
恐らく日本も、上記7か国と肩を並べての行動や「情報共有」仲間には入れてもらえないのでしょうが、できることは協力していく方向にあるのでしょう。多分・・・
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