中国を2018年RIMPACに招待せず

中国の3回連続RIMPAC参加はならず
中国の最近の行動への米国の姿勢を示す
RIMPAC2018.jpg23日、米国防省報道官のChris Logan中佐は2018年の環太平洋合同軍事演習に中国を招待しないと明らかにしました。
RIMPACは隔年でハワイ沖を中心に行われる海軍が主体の演習ですが、2016年の同演習には、中国を含む太平洋沿岸等の26か国が参加した大規模な演習です
同演習自体は数十年の歴史を持つものですが、中国は2014年と2016年の演習に連続招待され、情報収集艦を連れてきたとか、兵士交流のレセプションで行儀悪く食べ散らかしたとか、ハワイ入港後の艦艇相互訪問時に海自隊員だけを拒否したとか・・・の逸話を残しつつ、招待を受け続けてきました
しかし今回は中国の拒否ではなく、米国が招待しないと明らかにしました。米国の主張をご紹介します
23日付Defense-News記事によれば
RIMPAC China2.jpg●Logan報道官は23日、「関係国による意見の食い違いがある南シナ海の中国による継続的な軍事化は、地域の緊張を高め不安定化を招くばかりである」、「この中国の継続的な南シナ海の軍事化に対する最初の対応(initial response)として、米国は2018年RIMPAC演習に中国を招待しないことを決定した」と述べた
5月上旬には、情報漏洩の恐れがあるとして、米軍基地内の売店で中国企業「Huawei」や「ZTE」の携帯電話、電化製品等を販売しないことを決定したところである
●中国は2014年頃から、南シナ海での人工島の軍事化を継続しており、完全に運用可能な滑走路や地対空ミサイルが確認されている
RIMPAC-China.jpg●更に報道官は、「我々は、中国が南沙諸島に地対艦ミサイル、地対空ミサイル、電子妨害装置等を配備しているとの確かな証拠を持っている。また中国爆撃機が西沙諸島Woody島に着陸し、周辺の緊張を高めている」と語った
●また「これらの兵器システムは、軍事用だけに使用されるものである」と付け加えた
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この対応が「initial response」との報道官の説明ですので、2の矢3の矢に期待いたしましょう
日本の野党も、そろそろ本当に日本のことを考えて行動してほしいものです・・・・
前回2016年RIMPAC関連の記事
「RIMPACで日本に嫌がらせ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-27
「RIMPAC中国招待を巡るあれこれ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29
「露の情報収集艦が出現」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-07

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