12月30日から1月3日の間は、定期更新は致しません。疲れました・・・休みます・・
27日付Defense-Newsが、中台関係に関する最近の各種報道を取りまとめ、南シナ海同様に、北朝鮮問題などで世界の目が離れている隙に中国が台湾への強硬姿勢を強めていると報じ、中国軍による台湾周辺軍事演習の増加や中国幹部による強硬な発言等を紹介しています
中国との関係に慎重な台湾政権が誕生後、中国が台湾への旅行客を制限したり嫌がらせをしているのは承知していたのですが、正確には分からないものの、中国が強気に出ているのは間違いないようです
19日に米国が「国家安全保障戦略」を発表し、中国やロシアの身勝手なふるまいに厳しい評価を示したところですが、全く中国は意に介していないようで、米国も足元を見られています。
先日はCSISチームによる南シナ海埋め立て基地建設レポートをご紹介しましたが、対台湾の状況についても断片的ながらご紹介します
27日付Defense-News記事によれば
●12月初旬、米国の2018年国防授権法(National Defense Authorization Act)議論で、米海軍艦艇を台湾の港に入港させる話題が出た際、駐米中国大使館公使のLi Kexin氏は、「米海軍艦艇が台湾のKaohsiung港に入港するならば、その日は中国人民解放軍が台湾を軍事力で併合する日となろう」と強硬な姿勢で米国をけん制した
●このような中国の強硬姿勢を反映するように、中国は台湾近傍での軍事演習を頻繁に繰り返しており、台湾国防省のレポートによれば、中国軍の爆撃機や戦闘機による台湾周辺での演習は16回を数えている
●また台湾の同レポートは、「中国は軍事力を急速に増強し続けている。併せて軍事組織改革や統合運用態勢確立を進め、兵器開発や増産にも余念がない」と記している
●更に25日、頻発する軍事演習を受け台湾の大陸問題担当Chang Hsiao-Yueh大臣は、「もし中国が台湾に軍事侵攻を行うようなことになれば、中国は極めて高い代償を支払うことになる」、「統一に向けたすべての手段が失敗したときの中国の最後の手段が軍事力だと信じているが」と発言している
●このように中台関係が緊張する中、中国の台湾問題担当連絡事務所長であるLiu Junchuan氏が、中国共産党教育機関が発行する新聞「Study Times」に25日投稿し、中国側の圧倒的な国力発展により、台湾との差は急速に拡大しており、台湾は疑いなく中国の支配下に入るだろうと主張した
●投稿は「台湾海峡を挟む両国の国力差はどんどん拡大し、中国は圧倒的な戦略的優位を手にするだろう」、「台湾国民は中国の急速な発展と変化に引き付けられるであろう」、「経済、政治、社会、文化、軍事面での完全な統一がより現実に近づいている」と余裕のコメントで占められている
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中国軍機が日本海にまで戦闘機が進出したりと活動を活発化していますが、沖縄本島と宮古島の間を大編隊で頻繁に通過するなど、台湾周辺でも活動が増えているのでしょう
しかし、もう少し世界も日本のメディアも、中国の動きを取り上げてはどうでしょうか? 気になります・・・最近の中国は・・・
中国関連の記事
「CSISレポート南シナ海中国活動」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17
「中国空母に革新的最新の推進装置搭載へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-11
「2025年にはAIで中国に負ける」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-04
「米国の国家安全保障戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-23-1