27日、トランプ大統領が初めてペンタゴンを訪問し、自身が「軍隊の偉大な再建」と呼ぶ大統領令に署名し、「新たな航空機、艦艇、装備や兵器を前線の兵士に提供する計画を作成に繋がるものだ」と述べました
大統領令の原文を見ていませんが、即応態勢の確認、核兵器やミサイル防衛分野の状況確認を含むもののようです
そんな動きのあったペンタゴンですが、マティス長官がWork副長官に対し、F-35Cと改良型FA-18の比較を行うこと、及びF-35計画全体を見て価格低下につなげるよう指示した「メモ」の存在を、同日付米海軍協会web記事が報じています
27日付米海軍協会web記事によれば
●副長官宛のメモは、「以下について行うレビューを監督せよ。レビューはF-35CとFA-18スーパーホーネットの能力比較、及び改良型FA-18が達成可能な能力向上と費用対効果、戦闘機としての代替性についてである」を指示している
●更にメモは「F-35計画全体を見渡し、計画への要求値を下げることなく、コストを大幅削減する手段を探求」するよう命じており、予算編成に活用出来るよう報告を求めている
●国防省報道官は、「予算案作成プロセスにおいて必要な情報を求め、国防長官の要望&推薦事項を確認するステップである」と説明している
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FA-18を製造するボーイングは、2013年にステルス性を高めた改良版FA-18を提案(下に構想図)していましたが、原型が原型だけにステルス追求には限界があるようです
また米海軍はF-35計画からのトンヅラを何回か検討した経緯はあるものの、結局NIFC-CA構想の最前線センサーやFA-18を引き連れるリーダー役を期待しており、FA-18改良型を歓迎するかはビミョーでしょう
マティス長官がトランプ大統領をどう思っているのか、なぜトランプ政権下の国防長官を引き受けたのか是非聞いてみたいのですが、この件も稲田大臣とマティス長官の会談に期待したいと思います
トランプとF-35
「トランプ:F-35の代替にF-18改良型を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-23-1
「F-35値下げアピールは単なる政治ショー!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25
マティス長官関連
「Mad DogじゃなくてJimと呼んでくれ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-27
「全職員と兵士へのメッセージ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-23
「新長官と第3の相殺戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-19
「市民と軍の分断を埋める」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-02
「トランプ氏がMattis氏と面談」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-21