正月2日、Military.comに「H-6Kの実弾投下訓練」と題する動画が投稿され、戦闘機に援護されながら低空で目標に接近し、海上の目標に爆弾を投下する様子を約3分の動画で紹介しています。
過去の様々の映像を組み合わせた感も漂っていますが、画面上のクレジットからすると、中国のテレビ局か映像制作会社が製作した映像のようです。なぜこのタイミングでこの映像が出たのかは、想像をたくましくする必要がありそうです
映像の中でH-6Kが投下するのは、防空ミサイルから自己防御するチャフと海上目標に対する自由落下爆弾のようで、興味津々のグアム島などの攻撃用射程2500kmの巡航ミサイルCJ-10A(長剣-10)や、射程1500kmのDH-10の発射風景は納められていません
まぁ・・古式騒然とした感じの操縦席の風景や、戦闘機と海上を低空を侵攻する模様が沢山含まれていますので、詳しい方はじっくり吟味して下さい
映像:H-6Kの実弾投下訓練
なお、H-6K(戦神)はH-6爆撃機シリーズの最新型で、2007年に初飛行し、現在も生産が継続している型です。主な特徴は・・・
●長剣-10(CJ-10A)巡航ミサイル(射程2,500km)搭載型。翼下に6発のDH-10 巡航ミサイルの搭載が可能
●エンジンを中国ライセンス生産版 (WP-8)ターボジェットエンジンから、ロシア製のソロヴィヨーフ D-30KP2ターボファンエンジンに換装し、航続距離が延伸
●更に、ペイロードが約9トンから12トンに増え、主翼下のミサイル用パイロンが4カ所から6カ所へ増加
●操縦装置の近代化で、乗員が5名から4名に減らされた。衛星通信も可能に
最近の中国軍機開発
「改良版J-31初飛行」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27
「改良版J-20エアショーで飛行」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
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「2016中国の軍事力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
「2015年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-17
「2014年版」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06