パイロット以外も取り上げ褒めてやれよ!

日本でも、こんな写真で整備員を讃えてやれよ!
F-35 Luke4.jpg11月28日、海外F-35購入国の操縦者や整備員教育を一括して行うテキサス州Luke米空軍基地に、航空自衛隊が購入したF-35の1番機が到着し、同基地関係者やロッキード関係者、そして航空自衛隊の整備員達が出迎えました
この機体は、FMS購入国(他にイスラエルと韓国)の機体として同基地に到着した最初の機体で、FMS購入国用に操縦者と整備員用訓練プログラムを準備してきた米側関係者にとって、一つの大きな新事業の開始を告げる機体であり、米空軍webサイト記事は米軍関係者の喜びと決意のコメントを掲載しています
また同記事は、日米両国の整備員チームが機体を受け入れたことに触れ、航空自衛隊の整備員チームの写真を3枚も掲載してくれています。
特に写真の中で米側関係者は最小限に紹介し、空自隊員を写真でショーアップしてくれている様子に同盟国への配慮を感じ、嬉しい気持ちにもなりました
F-35 Luke.jpgまんぐーすはF-35を「亡国のF-35」と表現し、この購入決定や戦闘機に固執する戦闘機命派の高級幹部を非難してきましたが、命に服し、最前線で受け入れに汗をかく隊員の皆さんに何の恨みもありませんし、むしろ敬意を表したいと思っています。
だからこそ思います!
こんな機会に、なぜ受け入れのため地道に努力する整備員達を日本国内でショーアップしないのか? 整備員や地上で黙々と準備に取り組む隊員に目を向ける視点がないのか?
パイロット以外が目立つのがイヤなのか? パイロットだけが絵になると思っているのか? 
F-35 Luke2.jpg11月28日の米国でのイベントですが、約1週間が経過した12月4日の段階でも、防衛省webサイトはもちろんのこと、航空自衛隊webサイトも、全くこの記念すべき整備員達をアピールできる機会を生かそうとはしていません
ちなみに空自は、29日に上記トップ写真を誰も見ないようなwebサイトの隅に掲載していますが、「整備員」との説明の一言もありません米空軍webサイトは丁寧に説明してくれているのに・・・・
またこの到着を伝える米空軍webサイト記事で奇妙なのは、受け入れに従事した航空自衛隊員の名前やコメントを一切紹介していない点で、隊員の名前は情報保全上の配慮と深読みしても、空自隊員コメントが無いのは、空自広報担当者のサポートが不十分だったからだと思います
F-35 Luke3.jpgこの1番機は、戦闘機命派の航空幕僚長が出席した9月23日のド派手な式典でお披露目され、その様子は国内外の各報道機関に必死に配信されたようですが、それとの落差を痛切に感じます
そして、パイロット以外に冷たい組織文化を如実に表現する典型的な事象だと思います
まぁ、ついでに邪推すれば・・・
以下の12月2日のイベントをショーアップするため、整備員達が犠牲になったのかもしれません
稲田大臣の次期戦闘機に関する発言
(12月2日岐阜基地でX-2「心神」視察後に)
→http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2016/12/02a.html
X-2 sinsin.jpg記者質問1:大臣は、将来戦闘機、国産、純国産であるべきか、共同開発かというお考えはいかがでしょうか。
稲田大臣:そこはやはり、多様なところで、共同開発も、国際的に共同開発することの良さもありますし、いろいろな多様な選択肢があって、さまざまな観点から考慮することが必要だというふうに思います。
記者質問2:X-2の試験データ等を踏まえて、将来戦闘機の選考をしていくと思うのですけれども、国産化等に向けた現在の検討状況と今後のスケジュールを教えていただいてよろしいでしょうか。
稲田大臣:本当に、非常にいろんな角度から考えられていますし、エンジンも国産ですし、ものを開発していますし、私は、こういった研究が民間の経済発展にも資するものでありますので、非常に期待をしています。そして、さらには、国際共同開発ということもあるわけですから、いろいろな選択肢を与えてくれる研究だというふうに思います。
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「国際的に共同開発」とか、「国際共同開発」とかの言葉を、キーワードとして頭にたたき込んで会見に望んだような雰囲気がプンプンしますが・・・。気のせいでしょうか・・・???
9月23日の1番機お披露目式典
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24
くたばれ日本の戦闘機命派
「大局を見誤るな:J-20初公開に思う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
「F-35の主要な問題点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「F-3開発の動きと日本への提言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16
空自OBに戦闘機を巡る対立
織田邦男の戦闘機命論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-06
広中雅之は対領空侵効果に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-18-1
小野田治も戦闘機に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05

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