11月1日DODBuzzは、米海兵隊がサンディエゴ沖の艦艇で行っている、F-35B最後の艦艇運用試験の映像を公開し、米軍事メディアが「今まで見たことがないレベル」の素晴らしい垂直着艦だと報じています
米海兵隊のF-35は、2015年7月31日に垂直離着陸型F-35の初期運用態勢確立を宣言しているのですが、「3回目で最後の艦艇運用試験」と言うことは、地上基地からだけ運用が可能な体制で、空母や艦艇からはまだ準備中だったようです
1日公開のF-35B着艦映像
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11月1日DODBuzz記事によれば
●米海兵隊のF-35Bは、2017年早々の日本への作戦展開に向け、「3回目で最後の艦艇運用試験」を強襲揚陸艦(USS America)で開始したばかりである
●今回の最終段階試験で海兵隊は、波の荒いより困難な環境での運用に挑んでF-35Bの運用限界を検証しようとしており、うねりが2m程度の環境での艦艇着艦を試みている
●公開された映像では、F-35Bの垂直着艦がMV-22の広報から撮影されており、数秒でホバリング体勢を確立したF-35が、水しぶきを上げながら甲板に接近し、精密な着艦を見せている
●映像からは、艦艇の甲板が海のうねりで上下左右に揺れているのが確認できる
●試験は今後約3週間継続され、最大搭載状態で最大性能を確認する予定で、2.5m程度のうねりまで試験で確認する予定だ。
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先日は、空母艦載型の米海軍F-35Cの着艦誘導装置が素晴らしく、着艦やり直しがほとんど無いことをご紹介しましたが、垂直離着陸型も着艦能力が素晴らしいとなれば、海上プラットフォームにおける運用上の効率性や経済性はかなり向上するのでしょう。
「うねり2.5m」の海の揺れがどの程度大変なことなのか語れず、この映像の着艦が過去と比較できないのですが、詳しい方にぜひご感想を伺いたいです
米海軍と海兵隊のF-35
「岩国の次は中東へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-03-1
「海兵隊F-35は1月に岩国展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-25
「海軍版F-35Cの着艦精度がすごい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22
「海兵隊F-35がIOC宣言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-28