米国に呼び出されたか黒江事務次官!?

完全に邪推ですが、最近の日米韓3ヶ国協力が気になります
Work-kuroe.jpg26日、訪米した防衛省の黒江事務次官がWork国防副長官と会談しています。
同日付の米国防省web記事は会談内容を、「急速に変化・展開する安全保障環境が会談の中心」と表現し、北朝鮮・東&南シナ海等々が議論されたと「淡々と」報じています。
もちろん日米同盟を深化発展させ、情勢に応じた対応を取るための協議は歓迎すべきものですが、10月14日の日米韓軍人トップ会合に始まり、19日には米韓国防相会談や米韓「2+2」が立て続けに開催され、そして今回の日米国防No2協議です。何か臭います・・・
24日の記事でも触れましたが、北朝鮮の核実験やミサイル連続発射が協議を要することは確かですし、9月29日のカーター長官による「リバランス第3の波」発言に関する認識のすり合わせも重要でしょう。
2016-Shan33.jpgしかしまんぐーすが気になっているのはカーター長官が今年のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で言及し、日本関係者が「どん引き」した「日韓が南シナ海で災害共同対処訓練を実施」との表現を用いた「日韓共同の南シナ海パトロールの夢」です。
例えば19日の米韓国防相会議後の会見で、韓国国防相が「日米韓の3ヶ国協力が2017年には拡大し、海洋安全保障分野が対象」だと言わされており、とっても気になっています
26日付の米国防省web記事は会談内容を
Work副長官は、尖閣諸島が日本の施政下にアリ、日米安保条約の第5条の対象だと再確認した
JKU1.jpg●副長官と黒江事務次官は、防衛装備品と技術協力に関する意見交換を行い、韓国や豪州を交えた3ヶ国関係を如何に強化するかについて議論した
●また両者は、自衛隊の拡大しつつある役割について議論し、東南アジア諸国の能力構築支援への日米の取り組みについて意見交換した。更に、弾道ミサイル防衛や宇宙分野での協力強化についても議論した
●2名のリーダーは、新ガイドラインに沿って日米同盟を深化させていくことを確認し、日米同盟がアジア太平洋地域の平和と繁栄にとって揺るぎなき「cornerstone」であることを再確認した
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Dunford KJ.jpg最近、河野統合幕僚長や武居海上幕僚長が、海上自衛隊の南シナ海での活動を強化するような(臭わせるような)発言をしていると認識しているのですが、ある日突然、何か発表になるのでは・・・と気になっています
もちろん、安保法制関連の南スーダンPKOにおける「駆けつけ警護」も重要な話ですが、南シナ海問題への日本の直接関与は、安倍政権にとって極めてリスクの高い行動になるのでは・・・と危惧しています
以上、まんぐーすの邪推でした
日米韓協力への懸念記事
「日米韓海軍協力を強調推進か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-21
「なぞのリバランス第3の波」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-01
「2016年シャングリラ会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-30

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