18日付DODBuzzが、米海兵隊の航空担当副司令官の発言を交え、運用の柔軟性や航続距離からオスプレイMV-22への部隊需要が急増しており、操縦者や整備員等の要員養成ペースを加速していると報じています
また、オスプレイに「空中給油機能」を付加する計画も進んでおり、2018年には作戦可能になるだろうとも語っています。
自衛隊での必要性はまた別の話として、オスプレイを「門前払い」するのではなく、知識人の素養として有用性については理解しておきたいものです
18日付DODBuzz記事によれば
●米海兵隊の航空担当副司令官であるJon Davis中将は、ヘリのように垂直離着陸が可能で、航空機のように早く遠方に飛行出来るオスプレイに対する前線部隊の需要が急増しており、運用要員の養成を計画より早めて推進しているが、「十分な数を養成出来ていない」と語った
●海兵隊のオスプレイMV-22は、速度280ノット、作戦行動半径450マイルを誇り、着上陸や海外展開訓練、人道支援や災害対処などの任務にも不可欠なアセットとなっていると同中将は表現した
●米海兵隊関係者は、急増する需要に対応するため、特に整備員養成計画を練り直していると語っている
●オスプレイが取って代わろうとしているCH-46ヘリより優れた搭載能力と、約2倍の速度と6割増しの行動半径を持つオスプレイは、空中給油を受ければ更に航続距離を伸ばすことが出来る
●またDavis副司令官は、海兵隊航空機では初となる情報ネットワーク機器搭載の努力をオスプレイに行っていると語り、同機が活動するエリアの戦術情報を共有出来るような「digital interoperability」を目指していると説明した
●他の海兵隊関係者は、同ネットワーク装備を2017年には運用可能にしたいと語っている
●海兵隊関係者はまた、オスプレイに「VARS:空中給油システム」を搭載する計画を明らかにし、「2018年までに空中給油機能を付加し、F-35Bに4000ポンドの給油が可能にしたい。また2019年までには給油用燃料を1万ポンド搭載出来るようにする計画だ」と語っている
●本計画でオスプレイは、F-35Bのほか、CH-53へりやFA-18、AV-8Bハリアーに空中給油が可能になる
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開発段階でオスプレイには大きな困難があったようですが、種々のトラブルを教訓とし、前線で役立つ前線が必要とするアセットへと成長したようです。
繰り返しになりますが、オスプレイを「門前払い」するのではなく、知識人の基礎知識として、オスプレイの有用性については理解しておきたいものです
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