英国等が川崎P-1対戦哨戒機に興味津々

兄弟ブログ「輪になって踊らず」の新記事
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→「戦争をしないという決心をして戦争にならないのであれば、そう決心すればいい。しかし戦争と平和の問題はそんなに簡単な問題ではない
→「子供たちに戦争体験を語り継ぐなどの努力はよいが、戦争の悲惨さを知ることと戦争がどうして起こるのかを知ることは別のことであり、後者の問題の方がずっと重要」
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p-1.jpg17日付DODBuzzがパリ航空ショーのレポートとして、川崎重工がP-3対戦哨戒機の後継として製造している国産P-1哨戒機に英国が関心を示していると報じています。
この分野では、同じくP-3の後継としてボーイングが製造するP-8がありますが、英国以外の国も同航空ショーの川崎重工ブースに多数訪れ、その性能や輸出可能性について問い合わせているとのことです
武器輸出3原則に替わり、新たに定められた「防衛装備移転3原則」を背景に、川崎重工も「輸出担当室長」がパリに出向いてアピールしているようです
P-8と戦うのはそんなに簡単ではないでしょうが、世界の市場を視野に置くことで、日本の軍需産業にも良い効果をもたらすことが期待されます
17日付DODBuzzによれば
P-1 2.jpg●英国は対潜哨戒任務を担っていたニムロッドが引退した以降、他国や空軍に潜水艦監視を頼らざるを得なくなっている。ニムロッドの後継としてBAEが開発を進めていた機体も、経費超過で中止している
●日本の安倍首相が武器輸出に関する自主規制を見直し、日本の軍需企業が海外顧客を見つけることを容認したことを受け、英国は川崎重工製のP-1哨戒機に興味があるとのシグナルを送ってきた
●2008年に生産が開始されたP-1は量産型の初飛行に2012年に成功し、中国やロシアの潜水艦が増強され活動を活発化を受け世界の海軍士官が海洋監視航空機を求める中、P-8の対抗馬になりつつある。
●英国が哨戒機を購入する場合、1300億円規模になるとの見積もりもある
川崎重工のコバヤシタクミP-1&C-2輸出担当室長は、パリ航空シューで非常に多くの高い関心を集めていると語っている。
昨年のロンドン航空ショーでは単に輸出可能なのかとの質問が多かったが今年は複数の国の代表団が川重のブースを訪れ、航空機に関する詳細を質問してくるとコバヤシ室長は語った
P-8.jpg●ただし、英国が興味を示した事を受け、本当に川崎重工製のP-1がボーイング製のP-8に対抗出来るのかとの議論も呼んでいる。なお米海軍は最近、追加で16機のP-8を発注すると発表している
●またコバヤシ氏は、輸出するには当該国と日本との強い関係が必要だと慎重な姿勢も見せ、「(輸出に向けた)議論を続けるかどうかは、当該国と日本との関係にかかっている」と述べた
P-1哨戒機とP-8どちらが優秀?
(Yahoo知恵袋のベストアンサーより)
●P-1は単独での対潜・対水上哨戒に重点であるが、P-8は艦船・無人機とのデータリンクによって哨戒し、単独運用に重きを置かない模様。また対地支援機としても活用(P-8はSLAM-ERやJDAMといった対地攻撃兵器の搭載能力がある)
対潜機器に関しては日米で共同開発されたものを積んでいるので能力的には差はない
P-8 2.jpgP-1が対艦ミサイルを8発搭載も、P-8はP-3と同じく4発搭載
●P-1が150億円ぐらいで、P-8はなんと300億円ほど
●P-1はフライバイ「光」、全周警戒、ウエポンベイも最適位置、P-8はこの点でP-1に劣る
●P-1は当初から対潜哨戒機を想定して低空長時間飛行を念頭に置いているが、P-8は旅客機B-737を母体としているため、ムリな開発で困難を極めた曰く付き装備
上記から総合的に判断すると、P-1も負けてはいない・・気がしますが。特に単独で運用する東南アジア諸国にとっては・・・
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P-8は、米国軍需産業が総力を結集して製造した機体ですからそれでも素晴らしいのでしょう。
P-3C.jpgしかし川崎にも意地があります。P-3導入時、「米国からの圧力」で田中角栄総理が国産方針を撤回し、川崎が無念の涙をのんだ経緯もあります。
P-8は既に、米海軍以外にインドに輸出したほかオーストラリアへの供給が決まって居るようですが、南シナ海の領有権争いに直面するフィリピンやベトナムは中国の覇権主義に対抗するため、防衛装備品の輸出緩和を決めた日本のP-1に「高い関心を示す」(防衛省幹部)と言われています。
話題になるだけでも時代の変化を感じます・・・
でも当該DODBuzzの記事にはコメントが「ゼロ」(18日朝現在)です。日本から投稿してみては・・・
防衛白書の「防衛装備移転3原則」解説
→http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2014/html/n4133000.html

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