8日付Defense-News記事は、2009年から職に就いてきたMcHugh陸軍長官が11月1日までに辞任する事を同日表明したことを受け、後任者の最有力候補は米国防省の主席スタッフを勤めるEric Fanning氏だと報じています
記事は、Fanning氏が優秀な官僚で、カーター国防長官の信任が厚いと経歴などを紹介していますが、頭の固いまんぐーすが気になるのは、同氏が「ゲイ」であることを公言している最初の3軍の長官になるかもしれない点です
8日付Defense-News記事は
●Fanning氏は、カーター長官が就任後の最近数ヶ月間、その右腕として新長官の就任を円滑に進めることに当り、日々のスケジュール調整等を取り仕切っている
●後任に関して大統領府のBrent Colburn報道官は、「何も決まっていない」、「大統領が決断するだろう」と述べるに止まった
●それ以前は2013年4月から空軍次官として勤務し、現在のJames空軍長官の議会承認が遅れている間は、臨時空軍長官を数ヶ月勤めた経験もある
●また、2009年から2013年の間は、海軍省の副次官や副CMOを経験している
●最近、国防省や米軍幹部の交代発表が相次いでいる。オバマ大統領は、Dunford海兵隊司令官が次期統合参謀本部長に、Selva輸送コマンド司令官(空軍大将)が統合参謀副議長にそれぞれ推挙している
●また米海軍トップの作戦部長にRichardson海軍原子力機関管理官を、陸軍参謀総長にMark Milley陸軍大将を推薦している
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お写真を拝見したイメージは活動的で聡明な若手有力株で、実際の人物もそのイメージ通りのようです。
今月6月は米国防省の「Lesbian, Gay, Bisexual and Transgender Pride Month」で、8日にはカーター国防長官が主催した推進式典が開催されています。
→http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=129005
式典でカーター長官は「多様性を受け入れることが、国防省の力を支える人材募集や人材確保に欠かせない」、「国防省は、多様で開放的で寛容な組織として、国防分野に最優秀の人材を引きつけなければならない」と語っています
この流れで行くと、Eric Fanning氏の陸軍長官就任は時間の問題か・・・。
でもまぁ・・陸軍の最前線兵士にとっては、複雑な感情もありましょう・・・
Eric Fanning氏の空軍省時代
「ロケットエンジン問題を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-22
「Fanning次官インタビュー」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27-1
「臨時空軍長官は同性愛者」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-24-1
McHugh陸軍長官について
「2個旅団しか戦闘態勢にない」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-22
「海空重視に反発?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-11
「McHugh陸軍長官の紹介」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-23