日本はNIFC-CAに組み込まれるのか?

Navy-Air-War2.jpg10日付米海軍協会web記事は、日本がF-35やE-2Dを購入し、イージス艦システムを「Baseline 9」にアップグレードさせることから、購入未決定のSM-6艦対空ミサイルを除けば、米海軍が推進する空母打撃群の作戦構想NIFC-CAで共に戦うことが出来ると論評しています
空自のF-35Aと米海軍のF-35Cは異なり、日米のE-2Dの相異が定かでなく、海自艦艇に提供される「Baseline 9」の中身も判らない状況ですし、また米海軍協会web記事も両国の装備の違いを何処まで踏まえているのか不明ですが、前から気になっていた点でもあり、とりあえずご紹介します
日本の運用構想について海外メディアの記事で語るのは情けない話ですが、日本の運用構想が全く公表されず判らないので、「芽だし」だけしておきます
10日付米海軍協会web記事は
E-2D-1.jpg集団的自衛権に関する憲法解釈見直しや新ガイドラインの策定、E-2Dの購入、更には自衛隊艦艇のシステム更新は、自衛隊に実戦的で政治的な能力を提供し、米空母打撃群の新作戦コンセプトの一部として戦うことで、打撃力や攻撃範囲を拡大することになるだろう
●先週、米国務省は米議会に対し、4機のE-2D早期警戒機を約2000億円でFMS売却することを通知した。また2011年には、日本はF-35の購入を決定している
●また5月末には米国防省が、海上自衛隊の2隻のあたご級イージス艦に、航空機と弾道ミサイルの両方に同時対処出来る能力を付加する「Baseline 9」への改修を、約80億円でLockheed Martinが実施すると発表していた
●米海軍では、E-2DとF-35と「Baseline 9」搭載のイージス艦は、NIFC-CA構想の鍵となるアセットである。
●NIFC-CAが可能な空母打撃群は、例えばE-2DやF-35の目標情報をイージス艦やFA-18に提供し、各アセットが保有するセンサーの捜索範囲を超える敵情報を把握する
「米海軍のNIFC-CAとは」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26
F-35C USS Nimitz.jpg米海軍は既に関連イージス艦やE-2Dを配備し始めているが、日本の装備調達計画からすれば、米海軍のコンセプトに加わることは容易であろう
●集団的自衛権に関する憲法解釈見直しや日米防衛協力の新ガイドラインの策定により、日本は装備使用の自由度が大きく拡大する
●新ガイドラインは「日米両政府は、日本に対する武力攻撃への対処において、各々米軍又は自衛隊及びその施設を防護するための適切な行動をとる」と記している
●他の同盟国が国防費の増加を抑える中、日本の政策変更や装備品購入は例外的な取り組みだと海軍専門家のEric Wertheimは述べ、「日米同盟の絆を示す強いサインだ」表現した
●更に「集団的自衛権の容認のみならず、SM-3導入、イージスシステムの更新、更にE-2D導入がそれを示している」と語った
●ただし、NIFC-CAの攻撃面の中核装備であるSM-6艦対空ミサイルを日本が購入するかは不明確である
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SM-6 1.jpg繰り返しになりますが、日本が米海軍のNIFC-CAをどれだけ意識しているのか不明です。
また、空自のF-35Aと米海軍のF-35C、日米のE-2Dや「Baseline 9」の相異を踏まえた記事なのかは不明です。
でも、この偶然は偶然とは思えません。前から気になっていたのですが・・・。
今の中国の弾道ミサイルや巡航ミサイルの能力を考えれば、最初から空母が第一列島線近くで活動するとは考えにくく、NIFC-CAが実践出来るのは、初戦で日米側がかなりの戦果を収めてからだと思うのですが
日本側の構想をご存じの方、教えて下さい! 
米海軍NIFC-CAと関連装備
「Baseline 9 :イージス艦の進歩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09
「米海軍のNIFC-CAとは」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26
「NIFC-CAとSM-6連携」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-27
「NIFC-CAで空軍と協力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-23

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