11日、ロシア外務省は2015年を北朝鮮との「year of friendship:友好の年」にすると発表しました。
またロシア外務省は、北朝鮮政府と各種の文化交流事業を開始することに合意し、北朝鮮との関係を「新たなより高いレベルに引き上げる」とも発表しています
11日付Defense-Newsは
●北朝鮮との「year of friendship:友好の年」は、第2次世界大戦終結70周年記念の年と一致し、ウクライナを巡る西側との関係悪化にロシアが直面する中で発表された
●既にロシアは、北朝鮮の金正恩による初めての海外訪問を5月に受け入れ、ロシアの対独戦勝記念日行事に招待することを発表している
●2011年8月に故金正日(2011年死亡)がメドベージェフ大統領を訪問して以来のロシア訪問でもあるが、北朝鮮は中国への外交的&経済的依存を減らそうとしており、金正恩による初めての訪問先をロシアにしたものとみられている
●一方ロシアは、原油価格の下落とウクライナ問題関連の西側による制裁に直面しており、中国からベネズエラまでのパートナー国との関係活性化強化に取り組んでいるところである
●ロシアは北朝鮮との経済関係強化を追求しており、北朝鮮の地下資源へのアクセスを見返りに、北朝鮮鉄道網の大規模修理(約2.5兆円相当)を検討しているようである
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敵の「敵」は「味方」・・との論法かも知れませんが、北朝鮮のことも忘れるわけには行けませんのでご紹介しました
お父さんは決して飛行機を利用しなかったようですが、息子「金正恩」は飛行機を利用するのでしょうか? どうでもいいですけど・・・
ロシアに関するこんな論考が
●11日付の「岡崎研究所:世界潮流を読む」は、ロシア対応にはウクライナへの武器援助では無く、経済制裁で行くべきと主張を紹介。
●ロシアは西側の経済制裁強化への対抗策を持たない。米欧がロシア債を持たないことにすること、ロシアをSWIFT(国際銀行間通信協会:銀行等の金融機関の間の通信を扱うネットワークを運営する組織)から締め出すことが考えられる
更にコメントとして(執筆は茂田宏さんかな?)
●いずれにしても、ロシアは、ウクライナ問題、石油価格下落、優秀な人材の海外移住などを経て、衰退していくのでしょう。
●医療、教育は劣悪で、政治的自由は制限されていますし、汚職の蔓延など、プーチンのロシアは、若者に魅力のない国になっています。
●海外への移住者は、優秀な若者が多いようです。プーチン大統領への高い支持率も、メディア統制などの結果で、そのまま受け取れるものではなさそうです
茂田宏元大使のロシア分析
「ロシア社会の停滞と憂鬱」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-15
「INF全廃条約の破棄を願う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-10